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『エマヌエル・フォイアマン・イン・コンサート』~20世紀前半を代表するチェロの名手の貴重音源復刻!

フォイアマン

齋藤秀雄の師、20世紀前半を代表する名チェリスト
エマヌエル・フォイアマン!

エマヌエル・フォイアマン(1902年11月22日 - 1942年5月25日)は、オーストリア出身のユダヤ系のチェリストで、カザルスとともに20世紀前半を代表する名手として活躍しました。しかし、ナチスによりヨーロッパを去ることを余儀なくされ、1942年5月にアメリカ市民権を得たものの、その2週間後に医療ミスにより39歳の若さで亡くなった悲劇の人でもありました。
ナチス台頭前はベルリンを拠点に活躍し、シモン・ゴールドベルク、パウル・ヒンデミットとの弦楽トリオは有名でした。また、ベルリン高等音楽院の教授としては、留学時代の齋藤秀雄を含む後進の指導にあたりました。また、ナチスによる公職追放後は世界的な演奏旅行を行い、1934年と1936年の二度、日本を訪れ、演奏会を開くだけでなく日本コロムビアへ録音を残すなど、大きな影響を残しました。ちなみにフォイアマンは1936年のヨゼフ・ローゼンストックの日本招聘にも深く関わっています。
ナチスによるオーストリア併合後はアメリカに渡り、ベルリン時代同様に演奏活動と教育活動、そして録音活動に忙しい日々を送りましたが、前記したように夭逝したことが非常に惜しまれました。大指揮者のトスカニーニはフォイアマンの葬儀で「これは殺人だ!」と泣き叫んだ、という逸話が残っています。
これは1940年と41年のアメリカ亡命後の貴重なライヴ録音を復刻したもので、以前 West Hill Radio Archives からCD化されたものの、近年は入手困難となっていただけに、ヒストリカルオ音源ファンの方はもちろん、フォイアマンの名を知っていても録音を聴いたことのない方にも喜ばれる1枚と言えるでしょう。
※ 磁気テープ録音以前のディスク式録音機によるライヴ録音のため、モノラルで、かつ原盤のスクラッチノイズを伴うことを予めご了承ください。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

【曲目】
エマヌエル・フォイアマン・イン・コンサート
ドヴォルザーク:森の静けさOp.68、ロンド ト短調 Op.94
ブロッホ:ヘブライ狂詩曲 《シェロモ》 B.39
※録音:1941年11月10日

オイゲン・ダルベール:チェロ協奏曲ハ長調 Op.20
※録音:1940年4月22日

ヨーゼフ・ライヒャ(レイハ):
チェロ協奏曲イ長調 Op.4-1
※録音:1940年1月27日

【演奏】
エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
レオン・バージン(指揮)
ナショナル・オーケストラル・アソシエーション

【録音】
1940年&1941年

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年09月12日 00:00