綿矢りさ|自身の中国滞在経験とその観察力が炸裂する小説『パッキパキ北京』刊行
著者自身の中国滞在経験とその観察力が炸裂する、一気読み必至の「痛快フィールドワーク小説」!
2001年、高校在学中に『インストール』でデビューし、2004年に『蹴りたい背中』で芥川賞を受賞。以来作品を発表し続けている小説家の綿矢りさの最新小説。文芸誌「すばる6月号」を異例の重版に導いた特集「中華(ちゅーか)、今どんな感じ?」の核となった小説、待望の書籍化。
【あらすじ】
コロナ禍の北京に単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ! 北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは……?
掲載: 2023年12月05日 21:00