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『激ロック』スペシャルコーナー【1月レコメンドアイテム】

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12月のオススメはこちら

 

CHILDREN OF BODOM / 『A Chapter Called Children Of Bodom – The Final Show in Helsinki Ice Hall 2019』
GENRE : MELODIC DEATH METAL

我らがギター・ヒーロー、Alexi Laiho(Gt/Vo)よ永遠に
伝説となったメロデス・バンドの最終章を収めたライヴ・アルバム


2019年12月15日に母国フィンランド ヘルシンキで行われた、COBの解散ライヴが音源化。2020年末にAlexi Laiho(Gt/Vo)が急逝したため、残念ながら彼がCOBとしてプレイした最後の公演となったのは周知の通りだが、そんなCOBとAlexiの遺した偉業を改めて体感できるのが本作だ。全10作のスタジオ・アルバムから選曲されたセットリストはほぼベストと言ってよく、キャリアを俯瞰できる内容。それらが張り詰めた空気のなか、時には渾然一体となり、時には火花散らすバトルを繰り広げながら披露される様は、痛快でありながら悲痛でもある。活動に終止符を打つ「Downfall」には、思わず熱いものが込み上げてくる。圧倒的カリスマ性を誇ったギター・ヒーローと、偉大なるメロデス・バンドが遺した最後の炎は、これからも燃え尽きることはないだろう。

菅谷 透【ライター推薦】

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ATREYU / 『The Beautiful Dark Of Life』
GENRE : HEAVY ROCK, POST-HARDCORE

ATREYUの新しい強固なアイデンティティを確立する
“人生の四季”の様々な感情を描写した9thスタジオ・アルバム


前作『Baptize』でBrandon Saller(Dr/Vo)がフロントマンに転向し、新たなチャプターへと突入したATREYU。9枚目のスタジオ・アルバムとなる本作は、2023年に発表された3枚のEPをまとめ、新曲を加えた全15曲で“人生の四季”の様々な感情を描写している。サウンド面でもキャッチーなヘヴィ・ロックという近作の方向性は継続しつつ、80'sアリーナ・ロック、ヒップホップやポップなど多彩なジャンルを貪欲に取り入れた作風へと発展しているが、随所に光るメタルコア・リフやギター・ソロ、そして何よりエモーショナルな歌メロが一本筋の通った印象を与えてくれる。たしかに初期とは別物だけど、これはこれで新しい強固なアイデンティティを確立したと言えるのでは。

菅谷 透【ライター推薦】

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CREEPER / 『Sanguivore』
GENRE : GOTHIC ROCK

英サウサンプトン拠点とする5人組の現時点での最高傑作
ヴァンパイアがテーマのコンセプチュアルなロック・オペラ的作風の通算3枚目


結論から言ってしまうが、イギリスはサウサンプトン拠点の5人組による通算3枚目となる本作は間違いなく現時点での彼らの最高傑作である。ホラー・パンクを基調としながらも独自の美意識に則ったサウンドで人気を博してきた彼らだが、本作はヴァンパイアをテーマとした大仰なまでのコンセプチュアルなロック・オペラ的作風であり、野心的且つ大胆なゴシック・ロックが2020年代という時代に堂々と鳴り響く様はもはや感動的。シンガロング必至のメロディと壮大なコーラス、流麗なギター・ソロ、美しい鍵盤の音色が織りなすダイナミックなサウンドはぜひ巨大なスタジアムで聴いてみたい、と思わせるものであろう。GHOSTやMY CHEMICAL ROMANCEがお好きな方は確実にチェックすべし。

井上 光一【ライター推薦】

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SUJIN / 『Save Our Souls』
GENRE : GROOVE METAL, PROGRESSIVE METAL

フランスのモダン・メタル・バンド SUJINのデビュー作
テクニックを見せつつも複雑になりすぎない聴きやすさで幅広い世代にリーチ


フランスのモダン・メタル・バンドのデビュー作。メロデス、メタルコア、プログレッシヴ・メタルなどの要素を織り交ぜ、テクニックを見せつつも複雑になりすぎない聴きやすさで、センスの良さを出している。ヘヴィに畳み掛けるゴリゴリのパートもあれば、歌うような泣きのギターが響き渡るグラマラスなメタル・パートもあり、幅広い世代にリーチしそうな音楽性だ。ちなみに、SUJINという日本語っぽいバンド名は、“the people of water”という意味の日本語(水人?)から派生したもので、自然保護に取り組んでいるメンバーが考えたものらしい。とはいえ、歌詞の世界観はそれほど思想の強いものでもなく、あくまで示唆的に危機や不安を表現しており、英語詞なのもあって取っつきやすい雰囲気。

山本 真由【ライター推薦】

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SIX FOOT SIX / 『Beggar’s Hill』
GENRE : HEAVY METAL, POWER METAL

Kristoffer Göbel(ex-FALCONER)&Christoffer Borg(ex-ART NATION)によるプロジェクト SIX FOOT SIXの、時代の流行などとはまるで無縁の魅力を放つ最新作


耳に残る哀愁を帯びたキャッチーなメロディ、小手先の装飾音を一切省いた流麗なギター中心のアンサンブルが織りなすアンセミックな楽曲が目白押しで、混じり気のない王道のメロディック・メタルが高らかに鳴り響く様は清々しいほどである。本作はスウェーデンのパワー~フォーク・メタルのFALCONERのヴォーカリストだったKristoffer Göbel(Vo)と、同じくスウェーデンのART NATIONでギターを務めたChristoffer Borg(Gt)を中心に結成されたプロジェクトによる最新作3rd。全体的にやや地味な印象も受けるが、楽曲によってはフォーキーな要素も盛り込まれ、ピュアな北欧魂を宿す楽曲群はどれも時代の流行などとはまるで無縁の魅力を放っているのだ。

井上 光一【ライター推薦】

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ELETTRA STORM / 『Powerlords』
GENRE : POWER METAL

モデルの顔も持つ女性シンガー擁する新人イタリアン・メタル・バンドのデビュー作


大仰なまでにドラマチックな展開や、ファンタジックなテーマを押し出した作風で日本でも熱狂的なファンが多いイタリアン・メタル界に登場した注目の新人バンド ELETTRA STORMはコンポーザーを務めるDavide Sportiello(Ba/Key)を中心として結成され、モデルの顔も持つ女性シンガーのCrystal Emiliani(Vo)を擁する5人組。デビュー作となる本作はテクニカルなギターとキーボード、伸びやかなヴォーカルがメロディアスに歌い上げる王道のパワー・メタルが鳴らされており、時に男性ヴォーカルも加わりつつ疾走系もパワー・バラードもきっちり押さえた楽曲群はどれもなかなかの出来栄え。やや個性に欠ける面はあれど、今後が楽しみな新人と言えそうだ。

井上 光一【ライター推薦】

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ELDRITCH / 『Innervoid』
GENRE : PROGRESSIVE METAL

イタリアン・プログレッシヴ・メタルの至宝 ELDRITCH
プログレ・メタル初心者にもおすすめの13thアルバム


結成から30年以上のキャリアを誇り、1995年のアルバム・デビュー以降長い活動休止もなく定期的に作品を発表し続けるイタリアン・プログレッシヴ・メタルの至宝による通算13枚目のニュー・アルバム。この手のバンドにありがちな10分を超えるような長尺曲は皆無で5分台の楽曲が中心というのは本作の大きな特徴のひとつで、興味はあれど大作志向に苦手意識を持っている、というプログレ・メタル初心者にも推薦できる内容と言えそうだ。とはいえ楽曲ごとに込められた情報量は当然ながら多く、卓越した演奏能力に裏打ちされた、時にメランコリックに時にヘヴィに迫りくるドラマチックなアンサンブルの妙とソングライティング能力の高さはさすがのひと言。本作から彼らの音楽に入門するのも良い選択肢であろう。

井上 光一【ライター推薦】

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AGGRESSION / 『Frozen Aggressors』
GENRE : THRASH METAL

ひと筋縄ではいかないユニークな楽曲収めた
カナダの重鎮バンドの6thアルバム


80年代後半にカルト的な人気を博し、2014年に再始動してからは継続的な活動を続けているカナダの重鎮バンドによる6thアルバム。初期の名曲「Frozen Aggressor」にインスパイアされたと思しきタイトルが示すように、持ち前の攻撃的で邪悪なオールドスクール・スラッシュは健在だが、本作ではグッと洗練された音像へとアップデートした印象。アクセルベタ踏みの爆走サウンドにNWOBHMやパンク/ハードコア由来のフレーズをシームレスに散りばめた楽曲はひと筋縄ではいかないユニークさで、特に他界した初代ドラマーと制作した最後の曲でもあるTrack.8はアコギも取り入れた実に感傷的な仕上がりに。近年のクロスオーバー系バンドのリスナーにもチェックしてもらいたい1枚だ。

菅谷 透【ライター推薦】

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【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。

http://gekirock.com/

 

HARD ROCK/HEAVY METAL

タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2024年01月23日 13:57