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アルヴィド・ヤンソンス&レニングラード・フィル BBCステレオ音源/チャイコフスキー: 交響曲第5番、眠りの森の美女(2枚組)

アルヴィド・ヤンソンス

至宝!アルヴィド・ヤンソンスのステレオ・ライヴ、BBCのアーカイヴから登場

 

何度も重ねた来日や東京交響楽団との共演で日本でも親しまれた、ラトビアの名指揮者アルヴィド・ヤンソンス(1914-1984)。やはり日本で親しまれ、2019年に亡くなったマリス・ヤンソンスの父としても知られる彼の生誕110年、没後40年となる今年、BBCに残された貴重な録音が初めて正規発売となります。彼は英国とも繋がりが深く、1965年にはバルビローリの招きでハレ管弦楽団の首席客演指揮者に就任しており、1984年、そのハレ管とのマーラー交響曲第5番演奏直後に心臓発作で倒れ、マンチェスターで没しました。そんな彼が1971年9月13日プロムスで演奏した『眠れる森の美女』は過去にモノラルのCDが存在しましたが、同日の「フランチェスカ・ダ・リミニ」、その4日後のチャイコフスキー交響曲第5番、そして1983年ソヴィエト国立交響楽団との「古典」は今回が初出とみられます。しかも全てがステレオ。巨大なロイヤル・アルバート・ホールで収録された2曲はさすがに分離感が低いですが、ヒストリカル録音のマスタリングで定評のあるポール・ベイリーが丁寧にリマスターを行い、演奏の質をダイレクトに伝える見事な音に仕上げました。大きな生き物のように一体となってうねる弦、強烈な圧力で迫る金管の咆哮など、ムラヴィンスキーに鍛え上げられた全盛期のレニングラード・フィルのパフォーマンスも強烈で、これをダイナミックかつ細やかにコントロールするヤンソンスの素晴らしい力量も満喫することが出来ます。プロムスならではのホールが揺れるような大歓声も会場の興奮を物語っていますが、チャイコフスキーの5番は録音状態も良く出色の出来栄えと言えるでしょう。録音が少ないアルヴィド・ヤンソンスの実力の高さを改めて知らしめる、必聴の音楽遺産です。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
【CD1】
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
1-4. 『眠れる森の美女』 Op. 66 より
1. 序章: リラの精
2. パ・ダクション: ローズ・アダージョ
3. パノラマ: アンダンティーノ
4. ワルツ
5. フランチェスカ・ダ・リミニ Op. 32
セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
6-9. 交響曲 第1番 ニ長調 Op. 25 「古典」 (ボーナス・トラック)

【CD2】
チャイコフスキー:
1-4. 交響曲 第5番 ホ短調 Op. 64

【演奏】
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団…CD 1、1-5/CD 2
ソヴィエト国立交響楽団…CD 1、6-9
アルヴィド・ヤンソンス(指揮)

【録音】
1971年9月13日 ロイヤル・アルバート・ホール…CD 1、1-5
1971年9月17日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール…CD 2
1983年11月17日 アルスター・ホール…CD 1、6-9
全てステレオ
総収録時間: 103分

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年01月24日 18:00