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ファウスト、フルシャ&バイエルン放送響、メルニコフ/ブリテン: ヴァイオリン協奏曲&室内楽作品集

ファウスト

ファウストの音色が冴え渡る!全員が全身全霊の超絶名演
ブリテン魅力の旋律満載のヴァイオリン協奏曲をファウストが歌いまくる!
カップリングの室内楽も豪華にして世界初録音も収録の大注目盤!

イザベル・ファウストがブリテンのヴァイオリン協奏曲を録音しました!管弦楽はフルシャ率いるバイエルン放送響という最高の布陣。ファウストの聴き手の心を射抜くようなまばゆい音色は冴え渡り、オケも全員が全身全霊の超絶名演です。ブリテンのヴァイオリン協奏曲は、アルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲に多大な影響を受けて書かれましたが、ブリテン渾身の魅力的なメロディも満載の名曲。壮絶な場面から作品終盤の神がかり的な美しさまで、驚異の名演の登場です。カップリングはメルニコフがピアノを担当している室内楽というこれまた豪華な内容で、世界初録音のブリテン16歳の時の《二つの小品》も収録されており、大注目の1枚です!
ブリテン(1913-1976)がヴァイオリン協奏曲の作曲に着手したのは1938年。1936年の国際現代音楽協会フェスティバルで初演を聴いたアルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲に触発されてのことだったといわれます。ヴァイオリン協奏曲はスペインのヴァイオリン奏者(1914年よりロンドンに定住)のアントニオ・ブロサの為に書かれました。1940年3月、バルビローリ指揮ニューヨーク・フィルによりカーネギー・ホールで初演されました。同時代の政治的激動に対するブリテンの心情がシリアスな器楽群に現れているような作品です。冒頭はティンパニの柔らかな響きとそれに呼応するシンバルという行進曲風で印象的な出だしで、ヴァイオリンが登場しエレジー風かつ非常にかっこいい旋律を奏でます。ここからしてファウストの輝かしい音色が炸裂しており、ファウスト節全開。歌いまくり弾きまくっている様子に驚かされるほど。フルシャ率いるバイエルン放響もソリストとオーケストラの間で交わされる様々な対話のひとつひとつが実に丁寧です。第2楽章はヴィヴァーチェで非常に暴力的で獰猛。そのまま第3楽章では様々な感情の起伏を経て、最後は壮絶ながらも神がかり的な美しさで曲が閉じます。終始ファウストのソロの鬼気迫るまでの表情と音色が際立っており、それに呼応するフルシャとオケも全身全霊。稀有の名演が誕生しました。
続く収録楽曲はピアノを含む室内楽作品。《組曲》はブリテンがベルクのヴァイオリン協奏曲を聴いた直後に作曲された作品で、ヴァイオリン協奏曲に先立ってアントニオ・ブロサとブリテン自身によって初演されました。ヴァイオリン・パートには容赦ないヴィルトゥオジティが要求されるだけでなく、モダニズムの語法やストラヴィンスキーの新古典主義を思わせる部分など、ブリテンの才気に満ちた作品です。
Reveilleもアントニオ・ブロサのために書かれ、1937年4月12日にフランツ・ライゼンシュタインのピアノによりウィグモア・ホールで初演されました。ピアノが時計のような規則的な動きをやわらかく繰り返す上で、ヴァイオリニストがゆっくりと目覚め、次第に旋律を奏で狂詩曲的な華やかさへ、そして最後には楽器の名人芸をより激しく披露していくような作品です。世界初録音となる《二つの小品》は1929年12月12および24日、ブリテンの16歳の誕生日直後に完成されました。2013年にようやく出版された作品で、ファウスト、ボリス・ファウスト、メルニコフという最高のメンバーによる世界初録音の登場となりました。スクリャービン、シェーンベルク、ベルクらの革新性を驚くほど理解しており、神秘的で週チュした2曲。ピアノ・パートの驚異的な美しさ(書法も美しいし、メルニコフの演奏も素晴らしい)も印象的です。
(キングインターナショナル)

輸入盤

HMM902668 (CD)

 

輸入盤・国内流通仕様

KKC6845 (CD)
輸入盤・日本語帯・解説付

 

【曲目】
ブリテン:ヴァイオリン協奏曲&室内楽作品集/イザベル・ファウスト

ヴァイオリン協奏曲 op.15(1939年、1958年改訂)
1. モデラート・コン・モート―アジタート―テンポ・プリモ
2. ヴィヴァーチェ―アニマンド―ラルガメンテ―カデンツァ
3. パッサカリア:アンダンテ・レント(ウン・ポコ・メノ・モッソ)
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
ヤクブ・フルシャ(指揮)
バイエルン放送交響楽団
〔ライヴ録音:2021年10月28-29日〕

4. Reveille(起床ラッパ)(ヴァイオリンとピアノ伴奏のためのコンサート・スタディ)(1937年)

組曲(1936年)
5. イントロダクション
6. 行進曲
7. 無窮動
8. ララバイ
9. ワルツ
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)

ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための2つの小品(1929年)【*世界初録音】
10. ウン・ポコ・アンダンテ
11. アレグロ・コン・モルト・モート
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
ボリス・ファウスト(ヴィオラ)
アレクサンドル・メルニコフ

※室内楽(トラック4-11)は2022年4月、テルデックス・スタジオにて録音

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年02月26日 18:00