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アラルコン&カペラ・メディテラネア『レオナルド・ガルシア・アラルコン編曲:《シチリアの恋》』~声楽曲を再構成して一編のオペラに仕立て上げる新作パスティッチョ

レオナルド・ガルシア・アラルコン

バロック期の作品を厳選、精彩に富んだ全く新しいオペラとして組み直したアラルコンの新境地

オペラや宗教曲などバロック期の声楽作品、とりわけイタリアやスペインの17世紀音楽に抜群の適性を示してきた古楽指揮者レオナルド・ガルシア・アラルコンが新たに臨んだのは、17~18世紀の作曲家たちが残した知られざる声楽曲を再構成して一編のオペラに仕立て上げるという新作パスティッチョの試み。
スペインやオスマン帝国など大国に翻弄されてきた南イタリアやマルタに手稿譜などで残る楽曲を入念に並べ直し、昔日のシチリアを舞台に繰り広げられる起伏豊かな恋と裏切りの物語を織り上げます。アリアや重唱などがレチタティーヴォを交えて進行する展開は、さながら17世紀に実際に書かれた2幕物のオペラのような自然さ。
地中海のパッションを感じさせるスペインやナポリ王国の作曲家たちの音楽は、アラルコンと深い信頼で結ばれたフローレス、レイテ、コタルドら名古楽歌手たちの美声と敏腕古楽器奏者たちによって、鮮明かつ生々しい息吹で蘇ります。
器楽陣もアルゼンチン・タンゴと古楽の融合を実現した異才キート・ガート(撥弦&打楽器)、アラルコンとの共演も多い多芸なバロック・ヴァイオリン奏者ド・ファイーらをはじめ強者揃い。ダイナミズムにも細やかさにも事欠かないアラルコン随一のバロック解釈をじっくりお楽しみください。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
レオナルド・ガルシア・アラルコン編曲:《シチリアの恋》 全2幕
<第1幕>
第1場
1. アルフォンソ・デ・リグオーリ(1696-1787): Fermarono i cieli
マリアの歌に、天も調和の響きを奏でるのをやめ
~ヴィンチェンツォ・トッツィ(1612-1679): Qual suono その歌声とは

第2場
2. トンマーゾ・カラペッラ(1665-1736): Ho vinto, Amor (Ho vinto, Amor)
わたしの勝ちだ、恋の神よ(「わたしの勝ちだ、恋の神よ」より)

3. 作者不詳: U' ciucciu 泣け、さあ泣け

4. カラペッラ: Dolce e il penare (Ho vinto, Amor)
痛みを受けることの甘美さよ(「わたしの勝ちだ、恋の神よ」より)

5. カタルド・アモデイ(1650-1695): Resistere chi puote (Va, che l'hai fatto a me)誰が抗えようか、恋の神の力に(「さあ、わたしに何をしたのだ」より)

6. カラペッラ: Combatutta Navicella (Ho vinto, Amor)
嵐に打たれた小舟は(「わたしの勝ちだ、恋の神よ」より)

7. 作者不詳: C'erano tre sorelle (La canzone di Cecilia)
三人姉妹がおりまして(「チェチーリアの歌」より)

第3場
8. アマデイ: Va, che l'hai fatto a me (Va, che l'hai fatto a me)
さあ、わたしに何をしたのだ(「さあ、わたしに何をしたのだ」より)

9. シジスモンド・ディンディア(1582-1629): Merce ! Grido piangendo
憐みを!とわたしは泣きながら叫んだ

第4場
10. パスクヮーレ・カルロッツァ(生歿年不詳、17世紀頃に活躍):
Sinfonia (Amantissime Jesu) シンフォニア(『この上なく愛しきイエス』より)

11. アモデイ: In solitarie arene (In solitarie arene) 寂しい岸辺で(「寂しい岸辺で」より)

12. アモデイ: Lo strale di Cupido (In solitarie arene)
キューピッドの矢が(「寂しい岸辺で」より)

第5場
13. 作者不詳: Senti, Cecilia bella (La canzone di Cecilia)
聞いてくれ、麗しのチェチーリアよ

14. コルラード・ボンフィリオ(生歿年不詳、17世紀頃に活躍): Caro amante
いとしき恋人、お慕いするあなた

15. ホセ・マリン(1618-1699): Ojos, pues me desdenais おれを蔑むその両目

<第2幕>
第1場
16. ディンディア: Dispietata pietate 情けはあれど容赦なく

17. アモデイ: La Parca 運命の女神

第2場
18. アモデイ: Tirannide vezzosa 美女の冷酷さ

19. 作者不詳: Ma, verso la mezza notte (La canzone di Cecilia)
しかし夜半にかけて(「チェチーリアの歌」より)

20. 作者不詳: A riturnella ツバメの歌

第3場
21. サンティアゴ・デ・ムルシア(1673-1739): Tarantella espanola
スペインのタランテッラ

22. 作者不詳: Tengo un dolore al petto (La canzone di Cecilia)
胸に悲嘆を宿して(「チェチーリアの歌」)

23. アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
Mori, mi dici (Mori, mi dici)
もう死ぬ、とあなたは言うが(「もう死ぬ、とあなたは言うが」より)

24. ディンディア: Piangono al pianger mio わが泣くを見て涙するは

25. レオナルド・ガルシア・アラルコン(1976-):
Fuga a 5 voci sopra la canzone di Cecilia
「チェチーリアの歌」による5声のフーガ

26. A. スカルラッティ: Con quel dolce parlar (Mori, mi dici)
この優しき言葉で(「もう死ぬ、とあなたは言うが」より)

27. 作者不詳: E sopra la mia tomba (La canzone di Cecilia)
それで、わたしの墓前で(「チェチーリアの歌」より)

【演奏】
チェチーリア…アナ・ヴィエイラ・レイテ(ソプラノ)
ドンナ・イザベッラ…マリアナ・フローレス(ソプラノ)
サンティーノ…レオ・フェルニク(カウンターテナー)
ドン・リディオ…ヴァレリオ・コタルド(テノール)
ジュゼッペ…マッテオ・ベロット(バス)

カペラ・メディテラネア(古楽器使用)
ステファニー・ド・ファイー(ヴァイオリン)
ホドリーゴ・カウヴェイラ(リコーダー、コルネット)
メラニー・フラオー(ドゥルツィアン)
マルゴ―・ブランシャール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
エリック・マトート(コントラバス)
ガブリエル・リニョル(アーチリュート)
キート・ガート(テオルボ、打楽器)
マリー・ブルニジアン(バロックハープ)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(オルガン、スピネット、指揮)

【録音】
2022年10月 グラン・マネージュ、ナミュール、ベルギー

収録時間: 67分

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年03月29日 00:00