バンジャマン・ベルネーム(T)『Douce France』~ベルリオーズ、ショーソン、デュパルク、そして20世紀のシャンソンを謳う
19世紀フランス・ロマン派の「メロディ」と20世紀の「シャンソン」を組み合わせたフランス歌曲アルバム
テノール歌手バンジャマン・ベルネームによるフランス歌曲アルバム『Douce France』が発売されます。フランスの19世紀ロマン派を代表する3人の作曲家の有名なメロディと20世紀のポピュラー音楽を代表する3人による有名なシャンソンが想像力豊かに組み合わされています。ベルリオーズの大作『夏の夜』、ジョゼフ・コスマの忘れがたい「枯葉」、そしてシャルル・トレネのよく知られた「優しきフランス」が収められています。伴奏を務めているのは長年のリサイタル・パートナーであるピアニスト、キャリー=アン・マセソンです。
「このプログラムにある作品のいくつかは非常に長い間私と共にありました。リートやメロディが持つ違う顔に取り組み、音楽学者の友人たちとアイデアを交換し、遺された録音に夢中になっているうちに次第にかなり異なる情景が現れ始めました。ベルリオーズとショーソンの歌曲集には全体または一部が、オーケストラ編曲されて女性の声に合わされる前に、テノールの声のために構想され、作曲され、実際に最初にピアノ伴奏で演奏されていたという共通点があるのです。この展開を信じた私は鍵盤伴奏が可能にする極めて親密な雰囲気に戻りたいと強く思いました。この音楽はその巧妙さと詩情が心に訴える微妙な色合いにあふれています」――バンジャマン・ベルネーム
「リサイタルのプログラムの伝統に従って、私はよりポピュラーな歌で締めくくりたいと思いました…トレネの「優しきフランス」と、プレヴェールとコスマの「枯葉」を歌ったイヴ・モンタンはイタリア系、ジャック・ブレルはベルギー人、そして私はフランス系スイス人です。これらの曲がフランス語圏の多様性を称えるものでもあってほしいと私は思っています」――バンジャマン・ベルネーム
バンジャマン・ベルネームはフランスで最も権威あるクラシック音楽祭とされる「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュージック・クラシック」において2024年の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀アーティスト)」に選出されました。
「力強さ、激しさ、優しさ、官能性、巧みに醸し出された言い回し、知性あるスタイル、高貴な感情、このフランスのテノールは驚くほど素晴らしい」――『ル・モンド』紙
(ユニバーサルミュージック/IMS)
【曲目】
1-6) ベルリオーズ:歌曲集『夏の夜』(C.-A.マセソンによるテノール&ピアノ編)
(第1曲:ヴィラネル/第2曲:ばらの精/第3曲:海のほとりに/第4曲:君なくて/第5曲:墓場にて/第6曲:未知の島)
7-9) ショーソン:愛と海の詩Op.19(C.-A.マセソンによるテノール&ピアノ編)
(第1曲:水の花/第2曲:間奏曲/第3曲:愛の死)
デュパルク:
10) 旅への誘い
11) 恍惚
12) フィディレ
13) 前世
14) ジョゼフ・コスマ:枯葉(G.-F.Leuenbergerによるテノール&ピアノ編)
15) シャルル・トレネ/Leon Chauliac:優しきフランス(G.-F.Leuenbergerによるテノール&ピアノ編)
16) ジャック・ブレル:愛しかない時(G.-F.Leuenbergerによるテノール&ピアノ編)
【演奏】
バンジャマン・ベルネーム(テノール)
キャリー=アン・マセソン(ピアノ)
【録音】
2024年2月13-15日、パリ、Salle Colonne
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2024年07月19日 10:00