オルタナティブでインディペンデントな音楽アーティストや人物を表彰する「TOKYO ALTER MUSIC AWARD」受賞アーティスト特集
「TOKYO ALTER MUSIC AWARD」は本国内におけるオルタナティブミュージックの普及促進、才能あるミュージシャンへの包括的支援、アジアを起点としたグローバルな音楽活動の支援を目的としたアワード。
受賞アーティストをご紹介!
受賞者
■Best Alter Artists
Lamp
柴田聡子
長谷川白紙
■Best Alter Asian Artists
Whyte ?te (from Taiwan)
KIKI (from Thailand)
ena mori (from Philippines)
■Best Breakthrough Artists
maya ongaku
HOME
luv
北村蕗
reina
■Contribution to Asia
野田隆司 (Music Lane Festival Okinawaプロデューサー / ミュージックタウン音市場館長 / 桜坂劇場プロデューサー)
■Best Creative
野口滉太 (株式会社VIXI)
Lamp
永井祐介(Vo)、榊原香保里(Vo)、染谷大陽(G)の3人で2000年に結成。2003年にインディーレーベル・Motel Bleuより1stアルバム「そよ風アパートメント201」をリリース。2017~2018年に中国、台湾、香港、韓国、インドネシアでワンマンライブを行った。2023年には9枚目となるアルバム「一夜のペーソス」をリリース。2024年には初の北米ワンマンツアーを行い、1000~4000人規模の会場17か所が軒並みソールドアウトとなった。
柴田聡子
シンガー・ソングライター/詩人。北海道札幌市出身。武蔵野美術大学卒業、東京藝術大学大学院修了。2010年、大学時代の恩師の一言をきっかけに活動を始める。2012年、『しばたさとこ島』でアルバム・デビュー。2016年、詩集『さばーく』を上梓し、第5回エルスール財団新人賞受賞。2023年、エッセイ集『きれぎれのダイアリー』を上梓。2024年、アルバム『Your Favorite Things』をリリース。
長谷川白紙
日本を拠点に活動する音楽家。2017年フリーデジタルEP『アイフォーン・シックス・プラス』を発表し、2018年10代最後にEP『草木萌動』でCDデビュー。翌2019年に1stアルバム『エアにに』、2020年に弾き語りカヴァーアルバム『夢の骨が襲いかかる!』をリリース。2023年7月にLAを拠点とするレーベル、Brainfeederと契約。2024年7月に2ndアルバム「魔法学校」をリリースした。知的好奇心に深く作用するエクスペリメンタルな音楽性ながら、ポップ・ミュージックの肉感にも直結した衝撃的なそのサウンドは、新たな時代の幕開けを感じさせるものに。
?te(whyte)
顔の半分近くを大きな帽子とサングラスで覆った歌姫 ?te (ホワイト) は、私生活と音楽活動を分けて考え、リスナーの関心を外見ではなく音楽に向けさせるために自身の正体を隠している。ハスキーでゆったりとしたボーカルを際立たせるチルポップ(low-fi Hip-hopとチルビーツ)、R&B、Jazzのスタイルをブレンドした楽曲を発表して以降、台湾の音楽シーンでセンセーションを巻き起こしている。英語、中国語に加えその他の言語も織り交ぜて歌う彼女の楽曲は、物理的な境界線を超え世界のオーディエンスを魅了している。
KIKI
KIKIは、バンコクを拠点とするバンドで、2021年のコロナ禍中にParinam Musicのもとで結成。メンバーはボーカルのヘレン、ギターのノン、ギターとシンセサイザー担当のボーイで構成されている。彼らはオルタナティブ・ロック、ポップ、ファンク、ダンス・ミュージックといった音楽性に共感し、グルーヴィーなベースラインやカラフルなシンセサイザー、ヒップホップ、ローファイの要素を取り入れた楽曲作りを始めた。その独自のサウンドにより、KIKIはライブで観るべき注目の新鋭バンドとして評判を得ている。観客や評論家からも高い評価を受け、主要な音楽ストリーミングサービスのトッププレイリストに楽曲が取り上げられ、国内外のメディアでも紹介されている。2022年にはファーストアルバム『Metamorphosis: First Stage』をリリース。そして2023年にはセカンドアルバム『Post Existential Crisis』を発表。逃避や失われた魂の癒しをテーマにした作品で、暗闇の中で光を求めるすべての人々に捧げられている。全11曲収録で、感情表現の幅を広げるために多彩な音楽サウンドを取り入れている。
ena mori
ena moriの音楽への情熱は10歳から始まった。80年代後半から90年代初頭にかけて流行したドリームポップの幻想的な音やアートポップの前衛的なスタイルに影響を受けたena moriは、音楽界のビジョナリーとしてアジア中のオーディエンスを惹きつけている。デビューアルバム「DON'T BLAME THE WILD ONE!」のリリース後、このアルバムは、世界各地で絶賛され、NME Asiaの2022年のベストアルバム賞で1位を獲得し、5つ星の評価を受けた。マニラで開催されたフィリピンNo1のフェス”Wonderland Festival”のステージに立ち、SXSWを始め、韓国、ロンドン、日本と世界中でオーディエンスを沸かせている。
maya ongaku
2021年、江ノ島の海辺の集落から生まれた園田努、高野諒大、池田抄英による3人組バンドmaya ongaku。魂のルーツを超えたアーシーなサイケデリアを奏でる地元ミュージシャンの有象無象の集合体。その名の由来は、古代文明からではなく、視野の外にある想像上の景色を意味する新造語。「自然発生」と表現する、非生物から生物が生まれるとされる現象の集大成が<maya ongaku>の原点である。2023年5月に1st album『Approach to Anima』をGuruguru BrainとBayon Productionよりリリースし、11月にEU/UK TOURを成功させ、12月に国内TOURを行う。2024年8月に新作EP『Electronic Phantoms』をリリース。
HOME
2020年結成。seigetsu(Vo)、o-png(PC) 、shun(Gt) からなる、沖縄を拠点とする3人組。現行のインディーロックやクラブミュージックとも共振しつつも、普遍的なポップスを志向する。アジアをメインフィールドとしながら、その眼差しは世界へと向いている。
luv
2023年6月結成。Hiyn(Vo&Gt)、Ofeen(DJ)、Rosa(Key)、Zum(Ba)、Sho(Ds)の5人組。メンバー全員2003年生まれの新世代フューチャーソウルバンド。関西出身/在住でメンバー4人が現役大学生。幼い頃からの友人や大学のジャズ研で出会ったメンバーによって結成。90s-Y2KのNeoSoul、Acid Jazzを中心にJazz、Hip-Hopなどのブラックミュージックに影響を受けたサウンドを奏でる。若干結成1年で2024年7月に「Fuwa Fuwa」でメジャーデビュー。台湾でもバイラルチャートTOP3に入るなど話題となっている。21歳ながら卓越したセンスと演奏力から生み出されるライブパフォーマンスで注目を集める存在。
北村蕗
2023年3月に初の配信シングル「amaranthus feat. 梅井美咲」をリリースし、 7月にFUJI ROCK FES’23 のROKIE A GO-GO に出演。 ダンスミュージック、ジャズ、フォーク、エレクトロニカなど、様々なジャンルをミ ックスした音楽性が話題となる。その他、tomggg feat.ena mori「いちごみるく」remix 参加、冨田ラボによるドラマ 『地球の歩き方』オリジナルサウンドトラックに参加、asak名義でDJ活動など、マルチな活動で注目を集める。 2024年6月ダンスミュージックをコンセプトにした1st EP「500mm」をリリース。7月、前年に続き2年連続でFUJI ROCK FES’24に出演。
reina
クリエイティブレーベルw.a.uのR&Bシンガー。 ダンサーとしての活動経験によって幼少期からATCQやMobb Deep、Soulquariansなどの90年代ヒップホップ/R&Bを中心に様々なブラックミュージックに影響を受ける。力が抜けつつも独特の太さを持った歌声を有しており、時にラップもこなすような高いポテンシャルも兼ね備える、日本では稀有な本格派R&Bシンガーである。自身の音源をリリースする前からw.a.uのバンドセットですでに黒田卓也、鋭児、 さらさ、VivaOla、Wez Atlasなど第一線のアーティスト達と共演を果たし、2nd Singleとしてリリースした'Do The Thing'はクラブバンガーとして国内外問わず多くのDJによってプレイされた。4thSingleの'Drafts'は各ストリーミングサービスの著名プレイリストに相次いでリストイン。2月22日にリリースされた1st Album ʻYou Were Wrongʼ はiTunes R&Bチャート1位やApple Music4位、各国のR&Bチャートでも上位に入るなど、活動開始から1年未満のアーティストでは異例の反響があった。ブラックミュージックのあらゆる文脈を内包しつつ現代的なR&Bの解釈が施された楽曲を生み出す、今まさに注目のアーティストである。
タグ : J-インディーズ
掲載: 2024年10月30日 18:00