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『激ロック』スペシャルコーナー【11月レコメンドアイテム】

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10月のオススメはこちら

BODY COUNT / 『Merciless』
GENRE : METAL, HARDCORE

ラッパーのIce-T率いるメタル・バンド BODY COUNT
無慈悲なヘヴィ・サウンドを叩きつける最新アルバム!

Ice-T率いるバンド BODY COUNTの通算8枚目となる最新作。“ラッパーのメタル・バンド”というイメージを飛び越え、モダンなスラッシュ・メタル~モッシュコアまで領域を広げたサウンドは本作でも健在で、オープナーから容赦のないヘヴィでパワフルな音像が炸裂している。George “Corpsegrinder” Fisher(CANNIBAL CORPSE/Vo)、Max Cavalera(SOULFLY/Vo/Gt)等豪華ゲストとのコラボも注目ポイントで、PINK FLOYD「Comfortably Numb」カバーにはなんとDavid Gilmour(Gt)本人が参加。Ice-Tが新たに創造したリリックも味わい深い。オーセンティックなメタルのファンからハードコア・キッズまで、ぜひ手に取ってほしい1枚だ。
菅谷 透【ライター推薦】

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SKILLET / 『Revolution』
GENRE : LOUDROCK

自由とパワーと愛、これぞUSロック!

約20年の長い年月を共に歩んできたAtlantic Recordsから離れ、独立という道を選んだSKILLET。彼等程の実力派なら引く手数多だったのではないかと思うが、独立したことで創作の自由とプライベートを大切にする意味でも、充実した日々を獲得できたようだ。“Revolution=革命”と題された今作は、そんな彼等の新たな門出という意味はもちろん、分断された暗い世の中をポジティヴに変えていきたいという意味合いもあるようだ。ぼーっとした頭にガツンと喝を入れてくれる王道感たっぷりのハード・ロック、メロディに哀愁漂うオルタナティヴ・ロック等、SKILLETらしいこだわりの見えるリッチなサウンドも満足感がある。
山本 真由【ライター推薦】

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FIT FOR AN AUTOPSY / 『The Nothing That Is』
GENRE : DEATHCORE

デスコアの可能性を追求するFIT FOR AN AUTOPSY
壮絶なブルータリティとメロディアスさにいっそう磨きを掛けた傑作

デスコアの可能性を追求し、果敢に音楽的な挑戦を続けながらも、その核を失わずに商業的にも成功しているUSニュージャージー出身の6人組。プロデューサーとしても名高いギタリスト兼エンジニアのWill Putneyが在籍、トリプル・ギターを擁する彼等が約3年ぶりに放つ通算7枚目の最新作となる本作。プログレ・メタルに接近する程のテクニカルなフレーズが絡み合う複雑なアンサンブルの中に、狂暴なブレイクダウンがあり、心を震わせるエモーショナルなメロディがあり、近年の作風を踏襲しつつも、壮絶なブルータリティとメロディアスさにいっそう磨きを掛けた傑作である。卓越した作曲センスも際立つ全10曲のデスコア芸術をぜひ体感してみてほしい。
井上 光一【ライター推薦】

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VOLA / 『Friend Of A Phantom』
GENRE : POST METAL, PROGRESSIVE METAL

デンマークとスウェーデンの4人組 VOLA の4thアルバム
普段メタルに馴染みのないリスナーも注目してほしい作品

デンマークとスウェーデンの4人組による4thアルバム。前作『Witness』でDjent由来のヘヴィネスとプログレ・ロックの哲学、エレクトロのサウンドスケープを見事に掛け合わせた作風を確立した彼等だが、本作ではその延長線上にあるサウンドを提示している。IN FLAMESのAnders FridénをゲストVoに迎えたTrack.1、ノイジーなシンセと重厚なリフが交錯するTrack.2等強力な楽曲も用意しつつ、ドリーミーなTrack.4等美麗なクリーンVoをより“聴かせる”ナンバーも増加しており、レイヴィなイントロから壮大なアトモスフィアを展開するTrack.5は新境地と言える。普段メタルに馴染みのないリスナーもぜひ注目してほしい作品だ。
菅谷 透【ライター推薦】

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BETTER LOVERS / 『Highly Irresponsible』
GENRE : METALCORE, HARDCORE PUNK

EVERY TIME I DIE&THE DILLINGER ESCAPE PLANの元メンバーと
FIT FOR AN AUTOPSYの頭脳によるスーパーグループのフック満載の楽曲群

いわゆる“スーパーグループ”は必ずしも成功例ばかりではないが、EVERY TIME I DIEとTHE DILLINGER ESCAPE PLANの元メンバー、そしてFIT FOR AN AUTOPSYの頭脳にして名プロデューサー、Will Putneyによって2023年に結成されたBETTER LOVERSのデビュー作『Highly Irresponsible』は、間違いなく成功例の1つだと断言しよう。Greg Puciato(ex-THE DILLINGER ESCAPE PLAN)の表現力豊かでカリスマチックなヴォーカルを軸として、この面子ならではの混沌とヘヴィネスの中にも、ノリの良いロックンロール的要素をも持ち合わせ、豊富なキャリアを持つ楽器隊による、押し引きをわきまえたアンサンブルで繰り出される楽曲群はフック満載。大推薦!
井上 光一【ライター推薦】

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FLOTSAM AND JETSAM / 『I Am The Weapon』
GENRE : THRASH METAL

大ベテラン・スラッシャーが放つ、衰え知らずの強力な最新作!

米アリゾナ出身、1980年代から活動を続ける大ベテラン・スラッシャーが放つ、衰え知らずの強力な最新作! 通算15枚目となる本作は、高い評価を得た前作『Blood In The Water』と同じメンバーで制作されたこともあり、クランチーなリフが炸裂する貫禄のスラッシュ・メタルと、劇的なパワー・メタルの要素が絶妙に融合した近年の彼等のスタイルが、さらに研ぎ澄まされ、よりいっそう強化された印象だ。矢継ぎ早に繰り出されるアグレッシヴなリフと華麗なソロ、緩急自在のグルーヴは、アルバム全曲において最初から最後まで緊張感が途切れることなく、キャッチーになりすぎない高揚感を与えるコーラスはシンガロング必至。文句なし、貫禄の1枚である。
井上 光一【ライター推薦】

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STRANGER VISION / 『Faust Act I: Prelude To Darkness』
GENRE : POWER METAL, PROGRESSIVE METAL

DREAM THEATERのJames LaBrie(Vo)ゲスト参加!
伊メロディック~プログレッシヴ・メタル・バンドの日本デビュー作

2024年10月に開催された“Evoken Fest 2024”にて初来日を果たし、その実力を見せつけた伊メロディック~プログレッシヴ・メタルの通算4枚目にして日本デビュー作でもあるのが本作。映画音楽さながらのオーケストレーションで一気に彼等の音世界へと引き込まれるが、タイトル通り、ゲーテの名作“ファウスト”にインスパイアされたコンセプチュアルな作品であり、高度なテクニックと緻密なバンド・アンサンブルが織りなす劇的な展開で魅せる楽曲群の質の高さは折り紙付き。同時に複雑にはなりすぎず、ヨーロピアン・メタルらしい叙情性とメロディは非常に聴きやすい。DREAM THEATERのJames LaBrie(Vo)がゲスト参加。
井上 光一【ライター推薦】

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KILL LINCOLN / 『No Normal』
GENRE : SKA PUNK

今スカ・パンク・シーンで最もイキのいいバンド KILL LINCOLN
90年代以降のメロコア派生のスカコアが聴きたい人に打って付けの1枚

昨年2023年の来日でも注目された、今スカ・パンク・シーンで最もイキのいいバンド KILL LINCOLN。そんな彼等のニュー・アルバム『No Normal』は、スカ特有のノリの良さとホーン・セクションの味わい深さ、メロコアのキャッチーさとスピード感、そして激しさを全部ミックスして、極端なまでに詰め込んだ1枚だ。特に、THE INTERRUPTERSのような“古き良き”2トーン寄りのバンドもいいけれど、もっと90年代以降のメロコア派生のスカコアが聴きたい! そんなバンドを探している、という方には打って付けだろう。ライヴでの盛り上がりが目に浮かぶようなシンガロング・パートも、随所にピリッと効いたギター・ソロも聴き応え十分。
山本 真由【ライター推薦】

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【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。

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HARD ROCK/HEAVY METAL

タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2024年11月19日 14:06