70歳でも止まらない!落語に新挑戦する関根勤が語る“人に嫌われない法則”
お笑いタレント・関根勤が、芸歴50周年を機に「かんこん亭きん太」という名前で落語に挑戦することが決定。来年2月6日に師匠の蝶花楼桃花とともに、落語会を開催する。テレビやYouTubeなどで幅広く活躍し好感度も高い関根だが、今の若者はどのような人か詳しく知らないという人も多いのではないだろうか。
●関根勤の素顔が詰まった「関根勤の嫌われない法則」
そもそも関根は「ラビット関根」という芸名でデビュー。「ぎんざNOW」というバラエティ番組の素人企画「しろうとコメディアン道場」で、初代チャンピオンになったことをきっかけに芸能界入りした。
カマキリの動きを真似する「カマキリ拳法」などのネタが受けて人気を博したものの、一方で女性の視聴者や共演者・スタッフの中には「気持ち悪い」と嫌っていた人もいたという。当時はキワモノ扱いで、「今でいうと江頭2:50くんのイメージ」と自身でも振り返っている。
しかし、30代に入った辺りから「関根さんみたいな人と結婚したい」と、女性の共演者やスタッフから度々言われるようにようになったようだ。またプロデューサーやディレクターからは「関根くんがいると助かるよ」と言われることも増えたらしい。
書籍「関根勤の嫌われない法則」を読むと、なぜ関根が慕われるようになったのかがよく分かる。書籍の中では、小学生時代に食べ物の好き嫌いが多いせいで居残りさせられた給食時のトラウマ、まったくモテず女性嫌いの仮面を被った思春期、勉強ができずお笑いに全振りしていた学生時代など、関根のコンプレックスが赤裸々に語られている。
「できない」というコンプレックスがあったからこそ、できない人の気持ちを想像して寄り添うことができるという。ほかにも、70歳になっても勉強を続けようとする仕事への姿勢や家族への愛情も熱く語られており、誠実な人柄が伺える。
意外と知らない関根勤の歴史と、さまざまな経験から培われた人柄によって導き出された、愛される秘訣が詰まっている読み応えのある一冊だ。
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掲載: 2024年12月18日 20:20