『激ロック』スペシャルコーナー【2月レコメンドアイテム】

Poppy / 『Empty Hands』
GENRE : LOUDROCK, ELECTROPOPよりダークに、激しく、美しく――
ラウドロック・シーンに咲く孤高の一輪
アーティスティックな個性で、ラウドロック・シーンにその存在感を示してきたPoppy。前衛的な映像作品と共にエレクトロ・ポップ的な楽曲も出してきた彼女だが、特にSumerian Recordsと契約してから近年は、ヘヴィなバンド・サウンドでのアプローチに力を入れ、よりプリミティヴな衝動を表現している。今作も、前作に引き続きJordan Fish(ex-BRING ME THE HORIZON)がプロデューサーを務め、ゴリゴリのメタルコアに乗せたシャウトも披露する等、ダークでハードな作品となっている。ただ、Poppyらしい艶やかでミステリアスな面もきっちり残しているので、攻撃的な勢いだけでなく、女性らしさや知性も感じられる。
山本 真由【ライター推薦】
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GLAMOUR OF THE KILL / 『Vengeance』
GENRE : METALCOREヨーク出身の4人組によるおよそ13年ぶりのアルバム
メタルへの忠誠心示しつつ安定感を漂わせながら、自らの帰還を力強く祝うような作品
2010年代前半にアルバム・デビューを果たしてUKメタルコアの新星として名乗りを上げるも2015年に活動休止、一時的な再結成を経て2025年に完全復活を果たしたヨーク出身の4人組によるおよそ13年ぶりとなるアルバム。00年代メタルコアのフィルターを通してグラマラスなハード・ロック~メタルへの憧憬を隠さない彼等のスタイルは、エモいメロディをふんだんに盛り込みながらもより重厚でヘヴィなサウンドへと深化を遂げている。スラッシーなリフが炸裂する瞬間もあり、メタルへの忠誠心を示しつつ、キャリアを重ねたバンドらしい安定感を漂わせながら“ここから新たな第一歩を踏み出す”といった自らの帰還を力強く祝うような作品と言えよう。
井上 光一【ライター推薦】
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OUR MIRAGE / 『Fractured Minds』
GENRE : POST-HARDCORE独ポストハードコア・バンドの4thアルバム
バランス良くエモーショナルなメロディを取り入れ、楽曲構成にも技が光る
ドイツのポストハードコア・バンド OUR MIRAGEの4thアルバム。OUR MIRAGE は、2020年代に入ってなかなかエモいアプローチのバンドが増えたポストハードコア・シーンの中でも、わりとバランス良くエモーショナルなメロディを取り入れている印象だ。シンプルにヴォーカルの歌が上手いのもあるけれど、ギター・アレンジの多彩なところもまたエモさを引き立てていると思う。しかも、そんなふうにしっとりとした部分だけでなく、シャウトもグロウル・ラップもあって、ちゃんとメリハリがある。そして、ポップなリズムでノれるパートやゴリゴリのブレイクダウン等、パキッとパンチの効いた聴かせどころを意識した楽曲構成にも技が光る。そろそろ来日しないかな?
山本 真由【ライター推薦】
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MEGADETH / 『Megadeth』
GENRE : THRASH METAL説明不要のレジェンドによるラスト・アルバム!
“インテレクチュアル・スラッシュ・メタル”への原点回帰且つ現在進行形の姿
40年以上に及ぶ栄光と波乱に満ちたキャリアの最終章において、有終の美を飾ったと評される作品を生み出すことがどれほど難しいか。説明不要のレジェンドによるラスト・アルバムは、彼等が提唱する“インテレクチュアル・スラッシュ・メタル”への原点回帰にして現在進行形の姿を宿した新たな名盤となった。卓越したテクニックに裏打ちされた緻密且つ精密なアンサンブルと楽曲構成の随所にキャッチーなフックが盛り込まれ、ライヴで映えるバンガーも満載。本作が最初で最後の参加作品となったギタリスト Teemu Mäntysaariとのケミストリーも抜群であればこそ、恐らく誰もが“本当にこれで終わりなのか”と感じたはずだ。貫かれた孤高の美学に敬礼!
井上 光一【ライター推薦】
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KREATOR / 『Krushers Of The World』
GENRE : THRASH METALKREATOR流儀の激情迸るヘヴィ・メタルを容赦なく繰り出す
ジャーマン・スラッシュ・メタルのオリジネイターの通算16枚目
2026年1月、“BIG4”の一角を成すMEGADETHがラスト・アルバムをリリースした同月に、ジャーマン・スラッシュ・メタルのオリジネイターであるKREATORが最新作を発表したというのは不思議な縁であろう。通算16枚目となる本作は、近年の彼等の大きな特徴の1つでもあるオーケストラやクワイヤといった要素を踏襲しながら、ベテランらしい安定感を見せつつもスラッシュ・メタルの枠に収まらない攻めの姿勢でKREATOR流儀の激情迸るヘヴィ・メタルを容赦なく繰り出す様は、40年以上のキャリアを持つバンドとは思えない程。壮大なコーラスと衰え知らずのアグレッション、抜群にメロディアスでアンセミックな楽曲群はどれも粒揃いの出来栄え。必聴!
井上 光一【ライター推薦】
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【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリー・マガジン、ポータル・サイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライヴ・イベント、25年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷/新宿/下北沢に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」、また渋谷にあるロック・ファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営等、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティヴ集団である。
タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2026年02月26日 15:27
