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インタビュー

Something Corporate

パンク新世代! サムシング・コーポレイトが放つエモーショナルなメロディーに注目!!

 いまアメリカでは、メロコア~エモに続くパンクのニュースタンダードが確立されつつある。平たく言ってしまえば、メロコア~エモの流れを若い感受性で融合したパンクの新しいスタイルなわけだが、たんなるスタイルに留まらない強いエナジーを放っているのも事実。サムシング・コーポレイトを聴いたとき、そのシーンを代表し、レーベルメイトでもあるニューファウンド・グローリーや、ミッドタウン、フィンチらよりも柔らかいニュアンス、そして若い感性の開花を感じた。

「サムシング・コーポレイトはただのガレージ・バンドからスタートしたんだ。僕らは16歳、いや17歳になったばかりだったかな。4、5年前の話なんだけど(笑)。そうやって始まって、学校や教会のイヴェントといった、いろんな場所でプレイすることになっていったんだ」(アンドリュー・マクマホン、ギター/ピアノ)。

 そんな彼らは今回リリースされるデビュー・アルバム『Leaving Through The Windows』で、若さを臭わせつつも、しっかりとした〈芯〉を見せている。

「僕らにとって、このアルバムの大きなテーマは人間的なエモーションを辿っていることだと思う。もっとも僕らの関心があったのは、このアルバムがすごく正直なものであること。自分自身を見つめ直したり、時にはエスケイプもしたりとか、そんな意味も込められてるよ」。

 たしかに自身の実体験や青春が描かれていると言う彼らの楽曲からは、実にナチュラルなトーンが伝わって来る。最後にそんなナチュラルさを表現するバンドとしての〈核〉とは、そして今後の目標を語ってもらった。

「バンドの核としては、それぞれのメンバーがハートを持ってそれぞれの曲をクリエイトしているってことだね。それは僕らのやっていることに対してソウルを吹き込んでいると思うし、それぞれ違ったものを各メンバーが持っているからおもしろいものが作れていると思う。目標としては、みんなといっしょに長期に渡って音楽をずっと楽しんでいくことかな。音楽を毎日やりながら過ごせるなんてアメイジングだからね」。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年06月27日 12:00

更新: 2003年02月13日 12:28

ソース: 『bounce』 233号(2002/6/25)

文/斎郷 哲