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インタビュー

Linkin Park

全世界が注目! リンキン・パークの新たなる挑戦は、破壊力抜群のリミックス・アルバムだっ!!


 全米で800万枚って数字はやっぱり凄い。こうしてリミックス・アルバムまで出来てしまうのだから。リンキンパークの新作『Reanimation』は、去年アメリカでもっとも売れたリンキン・パークのデビュー作『Hybrid Theory』をリミックスしたプロジェクト。う~ん、レコード会社も抜け目がない……と思う人も多いだろうが、いやいや、そういう金勘定の企画ではない。グループ一のBボーイ、マイク・シノダ(MC)が全面的にリーダーシップを取った完全アーティスト先導型の発信で、クリエイティヴィティーが放出されまくりの作品なのである。

「アルバムの時に使い切れなかったアイデアがたくさん残っていたんだ。デビュー作っていうのはいわゆる挨拶状みたいなものだから、実験的すぎるとか中心から離れすぎているからって、やれなかったことがいっぱいあってさ。それを今回やってみたってわけなんだ」(マイク)。

 コーンのジョナサン・デイヴィスやステインドのアーロン・ルイスなども参加(日本盤にはマリリン・マンソンも!)した豪華な本作だが、注目したいのはエクセキューショナーズをはじめ、アンダーグラウンド寄りのヒップホップ・アーティストたちが大挙して参戦していること。

「比較的メインストリームじゃなくて、まだみんながあまり知らないようなアーティストばかりを選んでいる。アメリカでティンバランドを知っている人はいるだろうけど、ザイオン1やハンブル・ブラザーズを聴いたことのある人ってそんなにはいないだろう。でも、彼らも聴かれてしかるべきだと思うし、そういった意味で、今回のアルバムは彼らの紹介も兼ねているんだ」(マイク)。

「ヴォーカルはそのままでバックのビートだけ入れ替える、みたいなのはやりたくなかった。だからリミックスとは呼ばないで、俺たちは〈再解釈〉ってふうに呼んでいるんだ」(ダーレン“フェニックス”ファレル、ベース)。

 どおりでジャケにおいても〈再解釈〉なわけ。これを機にレーベルに〈お任せ〉ではないリミックス・ブーム到来か? 

アルバムに参加したアーティストの関連盤を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年08月22日 18:00

更新: 2003年02月10日 12:59

ソース: 『bounce』 234号(2002/7/25)

文/村上 ひさし