NICOTINE
海外での活動、競演盤のリリースなどを経て、いよいよ迎えたNICOTINEの〈新学期〉!
〈Warped Tour〉への2年連続参加や海外でのリリース、ニュー・ファウンド・グローリーとの競演盤など、国内外問わず支持を集めるNICOTINEが、2年ぶりのアルバムを完成させた。先行シングル“GET THE LIBERTY”の勢いそのまま、これまで以上に充実した出来の『SCHOOL OF LIBERTY』だ!
「ここ2年くらいは、自分たちを見つめ直す期間でしたね。海外でライヴを行ったりしたことで培ったものがあって、それが自信になったし」(YASU、ギター)。
「当初、このアルバムも自分たちのレーベルで出そうと思って。けど、僕らを理解してくれるレコード会社のスタッフと知り合えたんで。そういう人たちとみんなで作ったって感じですね」(HOWIE、ヴォーカル)。
まさに心機一転の新作。キャッチーなメロディーにはより磨きがかかり、サウンド面ではいままでにないほどの力強さでキレ味もアップ。ハイテンションでブッ飛ばしてるぞ。
「いままで、いわゆるメジャーなスタジオで録ってきたけど、何か違って。今回は、自分たちのデモを作ったスタジオで録ったんですよ。2人でミックスもやって、そのほうがマイクから選べるし、〈いま〉の音が作れました」(HOWIE)。
さすが基本はD.I.Y.。彼らは自分たちのやりたいことの大切さを、海外活動などから改めて確認したに違いない。
「“GET THE LIBERTY”は、向こうで感じた気持ちの自由さ。とくにジャンル関係なくミュージシャンを尊敬しあってる感じは、日本人に欠けてるなって作った曲」(YASU)。
「向こうだとパンク=ピース&ユニティーだからね。もともと、パンクは魅力ある入りやすい音楽だと思うんです」(HOWIE)。
MCスキットのゲストとして、女優の藤谷文子やレスラーのリッキー・フジが参加と、意外な交流も彼ららしい。とにかく楽しさいっぱい、NICOTINEの〈新学期〉ともいうべきニュー・アルバムだ。ではその聴きどころは?
「昔の作品と明らかに違いがあるんで、新しい気分で聴いてほしいですね」(HOWIE)。
「ライヴのアレンジに近い曲が多いし、掛け声や歌える部分も多いんで、CD聴いてライヴに来て、2度楽しめます!」(YASU)。
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2002年11月07日 17:00
更新: 2003年03月10日 11:57
ソース: 『bounce』 237号(2002/10/25)
文/土屋 恵介