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インタビュー

Nivea

待望のワールドワイド・デビューを飾ったアトランタのチェリー・ボム……私がニヴェアよ!


ミスティカル“Danger(Been So Long)”への客演で注目を集めたニヴェア。「あのヒットが私のキャリアのスタートよ」と語る現在20歳の彼女は、ゴスペル出身の両親のもとで育った生粋のアトランタっ子だ。

「7歳の頃から歌ってるの。教会にも連れて行かれたわ。でも、みんなの前で歌うのが恥ずかしくて、家に帰ってから歌を歌っていたのよ」。

そんなシャイな彼女が「これこそ自分の仕事!」と音楽の道を選んだのは10代半ば。地元アトランタでオーガナイズド・ノイズ周辺の楽曲に関わり、アウトキャストやカール・トーマスとも仕事をしてきた。

「15歳の時に初めて作詞・作曲をしたわ。スタジオでは〈私を選んで~!!〉って感じでチャンスを待ってた(笑)。(アルバムで共演した)ジャギド・エッジともトニ・ブラクストンのプロデューサーを通じて知り合ったの」。

そして2001年にジャイヴからデビューしたものの、諸事情によりアルバム『Nivea』はオーストラリア盤のみのリリース。USでのアルバム・デビューはお預けとなっていた。しかし今回、数曲を新録の5曲と差し替えて再デビュー。なかでも素晴らしいのが、“Laundromat”やリル・ウェインが参加した“Ya Ya Ya”などR・ケリーがプロデュースした新曲で、さまざまな疑惑の渦中にあるケリーとのコラボレートだけにこれまた話題を集めそうだ。

「R・ケリーとの仕事はすごく楽しかったし、いろいろなことを学んだ。彼と組むことに対して批判的なことを言う人がいたら、〈彼のサウンドがグレイトならそれは認めなきゃ〉って言うわ。“Ya Ya Ya”はとくに好きな曲で、リル・ウェインとのコンビネーションは素晴らしい化学反応だと思っているの」。

ローリン・ヒルやプリンスとも仕事をしたいし、演技やプロデュース、写真、ファッション……と、できることには何でも挑戦したいと語るニヴェア。それも不可能じゃないと思えるほどの勢いを、いまの彼女は持っている。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年01月23日 12:00

更新: 2003年02月10日 12:10

ソース: 『bounce』 239号(2002/12/25)

文/林 剛