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インタビュー

Harvard

雑食性リスナーが奏でるポップス現在進行形


左:植田康文 右:小谷洋輔

京都在住の新人、ハーバード。彼らは、去年5月にエスカレーター・レコードからシングル「Urban」でデビューした二人組ユニットだ。同シングルは、いかにも現代っ子な発想で「R&Bのビートとギターポップ的メロディーの融合」に照準を合わせ、90年代を通過したメリハリのあるビートに、ライトで耳馴染みのよいメロディーをかけ合わせるという離れ業をやってのけた。小谷洋輔と植田康文、当時若干20歳の二人の現役学生から届けられた、フロアで映えて部屋聴きもOKというハイブリッドなこのシングル曲は、少なからず話題を呼び、じわじわとファン層を広げてきた。

そんな彼らが発売した待望のファーストアルバム『lesson』は、シングルと比べ均整と完成度が格段にアップした、まさに“今”な現在進行形のポップスというにふさわしい内容だ。元スケーターという経歴を生かして(?)国内/海外の旬の音をボーダーレスに、そして貪欲に取り込む姿勢も頼もしい。アルバムには、お馴染みエスカレーター周辺のアーティスト、TGMX(スキャフル・キング)、堀江博久(ニール・アンド・イライザ)、松田岳二(ニール・アンド・イライザ、キュビズモ・グラフィコ)も参加。一聴した時に耳に残るボーカルの可愛さ、ルックスの良さも手伝って、「その界隈」に旋風を起こすのは間違いなし! なのですが、「その界隈」だけで流行らすのはもったいない。ということで、bounce.com編集部がメールインタビューを敢行しました。今の音を知りたいあなた、この二人、要チェックです。

▼Harvardのこれまでの作品

ハーバード メールインタビュー

自己紹介と担当の楽器、機材を教えてください。

小谷洋輔(以下ヨウスケ)> ヴォーカル、ギター等。

植田康文(以下ヤック)> ギター、ターンテーブル等。

初めて買ったレコード、CDはなんですか? また、これまでどのような音楽を聴いてきたのかを教えてください。

ヨウスケ> 多分ジャミロクワイの1st。聴いてきた音楽は、かっこいいのなら何でも。

ヤック> 初めて買ったのは覚えてないです。これまでに聴いてきたのは、UKロック、ソウル。

R&B、ヒップホップの要素と良質なメロディーの共存というテーマがお二人の中にはあるのではないかと思いました。このようなサウンドを作り出すことに二人とも初めから自覚的だったのでしょうか?

二人> 元々そういう音楽が結構好きというのが一番です。それに今回は誰が聴いても良いと思えるような間口の広い音楽をやりたいというのがあってこんな感じになりました。

二人は元スケーターという経歴を持っているそうですが、いわゆるJ-POPのフィールドで活躍をしている人たちのなかでは珍しいように感じました。バックグラウンドがほかのアーティストたちとは違うという意識は感じていますか?また、自分たちのバックグラウンドがハーバードの音楽にどのような影響を与えていると思いますか?

二人> 違うかどうかは分からないですけど、音楽だけじゃなく洋服、アート含め全部がかっこいいものが好きという意味じゃ少しは影響あるかなと思います。

先輩アーティスト(TGMX、ニール&イライザの2人)が参加した経緯を教えてください。また、レコーディング中のエピソードなどありましたら聞かせてください。

二人> 今回手伝って頂いた方々は高校の頃からずっと尊敬してるミュージシャンの方達で、せっかくそういった方達に手伝って貰える環境にあるのでやってもらわない手は無いなと思ってお願いしました。
 皆さんお願いした事の何倍以上のものを出してくれて、やっぱプロのミュージシャンは凄いなと思いました。エピソードとしては「SUHCA THANG」という曲でチャーベさんがスタジオに来てちょっと曲聴いて5分位でばっちりその曲に合うサンプルを見つけだしてくれて、その時はかなりビビりました。

京都に住んでいるということが音楽に反映されていると思いますか? また、京都以外に拠点にしたいと思う場所があれば教えてください。

二人> 音楽に反映されているというか、京都は東京に比べ時間がのんびり流れているんで、音楽を含めた僕達の日々の暮らしが割とのんびりしているとは思います。でもそのせいで、今回のアルバムは完成まで結構時間がかかりました。拠点にしたい場所はニューヨークか東京です。

同世代(同時代)でシンパシーを感じるアーティストはいますか。

二人> N.E.R.D。シンパシーを感じるって言ったら少しおおげさだけど、目標は高くって事で次はネプチューンズ(特にファレル)もビビるような事をやりたいです。

最近買ったお気に入りのレコード、CDを教えてください。

ヨウスケ> DEF JAMのコンピ。MUSIQかっこいい!

ヤック> HAR MAR SUPERSTAR。

これからやってみたいこと、挑戦してみたいことを教えてください。

ヨウスケ> 早く次の段階にステップアップしたいです。あとはIllustratorをマスターしたいです。

ヤック> 楽器を色々特訓したいです。

▼インタビューに登場したディスクを紹介

カテゴリ : ニューフェイズ

掲載: 2003年04月07日 18:00

更新: 2003年04月08日 16:30

文/bounce.com編集部

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