インタビュー

YOUTH26

福島発、素朴!素朴!!素朴!!!な5人組が放つ、激熱いパンク・スピリット!


 オナニーマシーンのイノマーが、部屋の掃除をしていて出てきたデモテープ。〈なんだっけ?〉と聴いてみたらこれが!! 勢いのなかから素朴で優しい〈人間味〉がビッシビシ伝わってきた。「君ら、CD作らない?」というイノマーからの電話を受け取ったのがそう、YOUTH26――その瞬間から、福島県いわき市を湧かす〈オラが街〉のスーパー・バンドはメジャーへの道を走り出した。

「ずっとオナニーマシーンのファンで、僕らのライヴのSEにしていたくらいだったんですけど。テープを渡してからなんの反応もないので、特に興味もなかったかなぁ……って諦めてたところでしたから」(サガエ、ギター)。

 イノマー、ここで一大決心。自身のレーベルGOLDEN BALLを設立して、このYOUTH26のCDをリリースすることにした。

「レーベルの名前は、ちょっと親に言えないですけどね(笑)。でも完成したCDがメジャー・リリースされるなんて、実はつい最近知りました」(タケオ、ドラム)。

 ピュアな言葉と、シンプルながらパワー弾けるサウンド。そこに乗るキーボードが優しくニコニコした彼らの表情を滲ませ、そして聴く人たちに、楽曲にパックされた彼らの笑顔と同じ顔をさせてしまう。それは彼らの音楽の力であり色であり武器なのである。

「最初は4人でやってたんですけど、酒の席で〈キーボード入れるか!?〉って盛り上がって。ピアノ弾けるだろ?って声をかけて入ったのがナオキなんですよ」(サガエ)。

「間違って入っちゃった感じ(笑)。酔っ払った勢いで。でもいつのまにかその音がオレたちの色になってた」(シンヤ、ベース)。

 曲作りは5人でセッションしながら作り上げていく形を取っている。5人が5人ともグッとこなければ曲は完成しない。だからこそ、ライヴでやっている曲はすべてが〈自信〉の楽曲たち。

「だから今回のアルバムに入っている曲は全部自信作だし、僕らみんな大好きな曲ばかりですね」(ナオキ、キーボード)。

 ライヴでの楽しさを伝えたい!と作られたこのファースト・アルバムは、ほぼ全曲が一発録り。ライヴと同じ呼吸感がパックされている。これまでの自分たちのすべてを出し切った一枚――だからこそアルバム・タイトルにはバンド名『YOUTH26』。

「気持ちとしてはライヴと同じものという感覚です。家でも僕らのライヴの楽しさを味わってもらえたら嬉しい。そしてこれからも5人で楽しんでいきたいです」(ヒロユキ、ヴォーカル)。

▼YOUTH26のインディーズ音源を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年05月22日 13:00

更新: 2003年05月22日 17:36

ソース: 『bounce』 242号(2003/4/25)

文/えびさわなち

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