インタビュー

Mya

キュートからセクシーまで、色とりどりなムードで迫る私がマイアよ!!


「いろんなカラーを楽しめる、他とは違った作品にしたかったのよ」。

 その言葉どおり、1曲1曲が鮮やかな色彩を放つマイアの新作『Moodring』。クリエイティヴ・フリーダムを手にし、彼女自身が満足できるものをじっくり追求したという今作は、プロデューサーの人選から、2年前に録音されていたというショーン・ポールとのデュエット、「歌うことよりも身近」だという見事なタップダンスを披露した“(My Love Is Like)Wo!”のプロモ・クリップなどなど……表現者として、そして女性としての成長が手に取るように感じられる充実作となった。それだけに、彼女自身の思い入れも過去2作より一段と大きいようで、 「今回の作品はとてもパーソナルな内容。魂の奥底から正直な気持ちを歌っていたから、実際にレコーディング中に泣いてしまった、なんてしょっちゅうだったのよ」とのこと。技術的な成長だけではない成熟がそんなエピソードからも窺え、エモーショナルでいてきめ細やかなヴォーカルに引き込まれる美曲が多いのも頷ける。また、リック・ジェイムス“Cold Blooded”を引用した“Sophisticated Lady”や、ユーモアに溢れた“Whatever Bitch”などコケティッシュな魅力を放つ曲をはじめ、アップではより生き生きとハジケているのも確かだ。

「力強いビートがやっぱり好きなの、私はダンサーでもあるから」。

 そのようにさまざまなムードがひしめく今作で、いまの彼女自身のお気に入りはというと、「“No Sleep Tonight”がアルバムのなかでも私のお気に入り。とってもセクシーで女性的だし。それとアグレッシヴで気取った感じの“(My Love Is Like)Wo!”ね」と両極端なセレクト。演奏する楽器は「ヴァイオリンとドラム」というし……。

「たぶんそれは私がてんびん座だから(笑)。バランスが良いのよ」。

 さて、今後も映画出演などでさらに忙しい彼女。来日の予定は?の問いには「もし自費で行くことになっても、近いうちに日本へは絶対行くから!」。ホットなステージ、期待してます!

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カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年09月25日 17:00

ソース: 『bounce』 247号(2003/9/25)

文/佐藤 ともえ