インタビュー

Zebrahead

究極のパーティー・バンドが動き出した!! 今度はミクスチャー・シーンの統一だ!!


 いやあ、長かったです。なんたって3年も待たされたんですから。だけど、3年待った甲斐がありました――もうカッコ良すぎ! 気持ち良すぎ! 言うことナシ! 個人的には、今年のミクスチャー/ポップ・パンク部門(そんな部門があればだけど)のNo.1候補に大プッシュ!!……と、聴くたびに熱くなっちゃう素晴らしいアルバムなのだ、ゼブラヘッドの新作『MFZB』は。間違いなく、キャリア史上最高の傑作。もし今、手に入れようかどうか検討中の方がいるのであれば、声を大にして言いたい。迷ったらGO!

「僕たちも本当に気に入ってるんだ。今までのアルバムのなかでベストだと思う。なんせ3年も掛けたんだからね。冗談ぬきで過去最高の出来さ。こんなアルバムを作れたことを誇りに思うよ」(ジャスティン、ヴォーカル:以下同)。

 とにかく、音に込められたパワー、エネルギー、エッジ、エモーション、どれもが格段にアップしている。そしてその手触りは、かなりパンキッシュ。ゼブラヘッドの音楽のベースのひとつにパンクがあることは知られているけれど、3作目にして、これまででもっともパンク色が強く打ち出されている。

「そうだね。そういう僕らのルーツが色濃く出たアルバムだと言えるかもしれない。僕らのルーツはそこにあるからね。でも別に前もって決めてたわけじゃなくて、自然発生的に生まれてきたものなんだ」。

 そしてもうひとつ、メロディアス度がこれまた驚異的にアップ。凡百の新世代ポップ・パンク・バンド勢を軽く吹き飛ばしてしまうような、美メロ・甘メロ・泣きメロ・渋メロの大洪水状態だ。

「実は僕には、メロディーを書いてくれる人が付いてるんだよね。いつもは押入れの中に隠れてるんだけど、曲作りのときに出てきて、メロディーを歌ってくれるんだ。僕はそれをそのままスタジオに持っていくってわけ。でさ、その人はね、僕を性的にも喜ばせてくれるんだよ。みんなにも、ひとりはそういう人が側にいたほうがいいよ(笑)」。

 ……まあ、このお下品さと音楽のクールさのギャップが、また彼らの魅力なんだけど。11月には今作を引っさげての来日が決定。観なきゃ損損、もひとつ損!

▼ゼブラヘッドのアルバムを紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年10月09日 11:00

更新: 2003年10月16日 17:23

ソース: 『bounce』 247号(2003/9/25)

文/鈴木 宏和