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インタビュー

THE SUNBURST BAND

ジョーイ・ネグロの愛情爆発!! 眩しすぎる原色のファンク・プロジェクトが待望の復活を遂げた!!


「この作品は〈2004年のディスコ・ジャズ・ファンク・ブギー〉、もしくは〈ジョーイ・ネグロ・スタイル〉さ」と自信満々に語るのは、UKのディスコ大王として精力的に活動を続けるジョーイ・ネグロ。彼がもっともマジにやってる……とウワサのサンバースト・バンドが、98年の『Here Comes The Sunburst Band』以来となる2作目『Until The End Of Time』をリリースした。前作からの曲は、ディミトリ・フロム・パリら著名DJが愛用し続けていることでも知られるが、こんなに間隔が空いた理由とは?

「ジャカッタとか他のプロジェクトで手一杯だったからさ(笑)。でも、サンバースト・バンドの作品は焦って作りたくなかった。前作は俺が作ったレコードのなかでもベストだと思ってるから、新作もその域に達するものじゃないとね。だから、エキサイトできるアイデアが溜まるまで温めていたんだ」。

 わりと多作に思えるジョーイながら、このバンドに対する入れ込みようはやはりホントだったのだ。

「レコーディングのスタートは去年の3月で、それから8か月くらいかかったかな? やっぱり予定より長くなってね。本当にサッと作れちゃうプロデューサーもいるけど、俺にはムリ……ハマリすぎて客観的に仕事ができなくてさ(苦笑)」。

 そんな苦心の成果か、『Until The End Of Time』はスルスル聴ける。作るのに手間はかかっても数分で食べてしまう料理のような……それほどの旨味が詰まっているのだ。シック“Good Times”を大胆に模倣した“We Will Turn You You On”をはじめ、アース・ウィンド&ファイアなどファンク・クラシックを引用したソウルフルな楽曲たちは、これからの季節にハマるスムーズでハウシーな魅力を200%備えている。

「“We Will Turn You You On”のヴォーカルは(シックの)ノーマ・ジーンとルーシー・マーティンさ! 俺はシックみたいなサウンドが大好きでさ。あのグルーヴを持ったモダンな曲を作りたくてさ」。

 他にも、リンダ・クリフォードや、ご近所さんだというタカ・ブーンなど著名なシンガーが参加し、パウリーニョ・ダ・コスタのカヴァーとなる表題曲など、敏腕プレイヤーたちのグルーヴィーな演奏も多彩。灼熱の太陽から燦々と降り注ぐようなこのグルーヴ、理屈ヌキで楽しむしかありません!

▼ジョーイ・ネグロの近作を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年07月22日 15:00

更新: 2004年07月22日 20:46

ソース: 『bounce』 255号(2004/6/25)

文/高橋 玲子