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インタビュー

深見ちえ

ファースト・シングル“翼よ 光る世界へ”でデビューを果たし、各FM局でも大プッシュされている女性シンガー、深見ちえ。自然体の歌声に癒されるもよし、スタジアム・ロック風のサウンドに鼓舞されるもよしと様々な楽しみ方を提供する本作を前に、bounce.comでは彼女の横顔にちょっとだけ迫ってみます。


〈夢〉というものは確固たる信念のもとまっすぐに歩み続ければいつか必ず叶うもの。誰しもが心の中に抱いているであろう、そんな願いを形として証明してみせた女性シンガーがいる。彼女の名前は深見ちえ。

「ちっちゃい頃からそばに音楽があったので、特に〈音楽をやろう〉って思ったわけじゃなくて、歌うことがただ好きだったっていう感じですね。でも、今のプロデューサーである坂田(健一:CM音楽や数々のアーティストへの楽曲提供などで活躍)さんと16歳で出会って、その時からCDを出したいとか、具体的な目標が徐々に出てきて」。

 運命的な出会いの後、彼女は自らのスキルを磨きながら〈夢〉の実現に向けて躍進。そして、ついに初めてのCDリリースに至った。それがファースト・シングル“翼よ 光る世界へ”。

「私がはじめて詞を書いた曲でもあるんで、すごくうれしいですね。これは自分らしさを持って生きて欲しいっていうことを一番に伝えたい曲なんです。友達であったり、家族であったり、あと自分自身に向けて、そういうメッセージを込めました」。

 力強く、そしてドラマチックな展開が耳をひくアップテンポなトラックにのせられる歌詞は、やはり今作での大きな聴きどころ。迷いを抱える人の背中をポンと押してくれるポジティブさは、彼女の大きな武器と言えるだろう。さらに、その世界観をしっかりと伝えきる歌声もまた聴く者の心をしっかりととらえる魅力に満ちている。

「私の声はあんまり強い声じゃないので、どうやったら力強さが出るかなっていうのはけっこう悩みましたね。この曲では力強さっていうところを一番意識しました」。

「がんばっている人を応援したい」という想いも込められているという今作は、〈アテネオリンピック非公式応援歌〉という肩書きを掲げた。たくさんの魅力が詰まったこの1曲から、深見ちえのアーティスト活動は本格的に幕を開けるのである。

「今は初めてのことばかりなのでちょっと緊張してますけど(笑)、等身大のアーティスト、ムリをしないアーティストを目指していきたいと思います」。

 と、うれしそうに言う、その視線の先にはきっと新たな〈夢〉があるに違いない。そこに向かって彼女はまっすぐに歩き続ける、これからもずっと──。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年08月13日 19:00

更新: 2004年08月20日 00:08

文/もりひでゆき