インタビュー

SOULMATE

ドイツのインディー・シーンから発信されたエモ・バンド、ソウルメイトが日本デビュー!!


 ペイルやフライスワッターなど、良質なバンドが続々と現れるドイツのエモ/インディー・ロック・シーンから、またもや要チェックなバンドが登場! その名はソウルメイト。USのバンドとは一味違う憂いを帯びたサウンドが胸にグッとくる、素晴らしいアルバム『Revolving』を引っ提げて日本デビューを果たします! バンドの結成は92年。意外にも長いキャリアです。

「バンドをスタートさせてすぐに7インチをリリースした。その後、いくつかの音源を出す間にメンバー・チェンジを繰り返して、2001年にコンスタントなラインナップとなって、このアルバムをレコーディングした。これがバンドにとって新しいスタートになったんだ」(マーティン・アルブレヒト、ギター:以下同)。

 アルバムに収録されている楽曲はいずれもキャッチーで、といってもあからさまに売れ線狙いのポップさではなく、純粋で良い曲が並んでいるという印象です。

「僕らの音楽を表現するのに〈純粋〉という言葉を使ってくれてありがとう。僕らはハードコアやエモ、とにかくいろんな音楽を聴いてる。ポップ・ミュージックにはおもしろい要素がたくさんあると思う。だから僕らは、自分たちを一つのカテゴリーで線引きしようとは思わない。ただやりたい音楽をやっているだけなんだよ」。

 カテゴリーや肩書きには囚われず、音楽的に好きなことをやっている、と。

「自分たちのことを〈なんとかバンド〉と思ったことはないし、かといってカテゴリーを超越していると言うつもりもない。僕らはギターとメロディーを使って音楽を作る。ただそれだけさ」。

 では、普段はどういう音楽を聴いているのでしょうか?

「モリッシーの新しいアルバムは気に入ってるよ。あとマリタイム、それになぜか最近ベル&セバスチャンにハマってるんだ」。

 長く活動しながらも、シーンの動向や喧騒に惑わされず、自分たちのペースで良い音楽を作り続けるアーティストに共感を覚える、ということでしょうか。普遍的なメロディーでいつ聴いても良いと思える、まさに彼らの作る楽曲もそんな魅力に溢れています。エモ/インディー・ロック・ファンならずとも、ソウルメイトには注目しておいたほうが良いですよ!

▼マーティン・アルブレヒトのフェイヴァリット・アルバムを紹介。

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掲載: 2004年10月21日 12:00

更新: 2004年10月21日 16:43

ソース: 『bounce』 258号(2004/9/25)

文/粟野 竜二