インタビュー

THE BEAUTIFUL GIRLS × Gabby & Lopez

それぞれのスタイルでリラクシンな作品を発表したばかりの2組による波乗りトーク・セッション!!


 NATURAL CALAMITYの森俊二とTicaの石井マサユキ。ダビー&ポップな音を紡いできたヴェテラン2人が、伝説のスラックキー・ギタリスト&禅サーファーの名にあやかったユニット、Gabby & Lopezを始動。ゆる~くスリリングなギター・セッションが心地良いデビュー・アルバム『Straw Hat, 30 Seeds』を完成させてご満悦の様子です。さて一方、オーストラリア出身でジャック・ジョンソン~Gラヴにも通じるサウンドが好評のサーファー3人組、ビューティフル・ガールズが日本編集盤『Water』のリリースに合わせて来日。ヴォーカル&ギターのマット、ベースのクレイ、ドラムのミッチを迎えて、日豪ユルめ音楽談義が始まりました。

クレイ「昨日、寝る前にGabby & Lopezの曲を聴いたんだけれど、レイドバックしたサウンドで、凄く気持ちが良かったよ!」

「ありがとう。僕はビューティフル・ガールズの作品は3枚くらい聴いていて。これまでの作品はアコースティックでゆったりとしていたけれど、今回の『Water』はわりとアップテンポなバンド・サウンドになっていましたね」

クレイ「意識して作ってはいないけれど、そういえばアルバムに入らなかった曲では、レゲエっぽいものも演ってるんだ」

石井「うんうん、君たちは以前ビーツ・インターナショナル“Dub Be Good To Me”のカヴァーもしてるしね。ビューティフル・ガールズのサウンドって、個人的にはレゲエとの共通点を感じるな」

ミッチ「やっぱりそう思う? この半年間くらいはツアーをしていて、レゲエやヒップホップばかり聴いているからね。この地球上で、いま一番ダブを聴いているかもしれないな(笑)。ところで、Gabby & Lopezはこれからどういう感じでやるの? 今回みたいなメロウな感じ?」

「あまり考えていないかなぁー(笑)。自宅のスタジオで、ほとんどインプロヴィゼーションで演っているから。ビューティフル・ガールズはどうやってレコーディングしているの?」

ミッチ「最初のアルバム『Morning Sun』は5時間で録ったんだけれど(笑)、その後の作品は、ツアーでPAを担当しているヤツのホーム・スタジオをロックアウトして作ってるんだ。僕らはポリシーとして、エフェクトもイコライジングも、
できるだけかけないようにしているからね」

──ビューティフル・ガールズのアーシーなサウンドは、無添加志向のレコーディングから生まれているのですね。ところでみなさん、全員サーフィンをやるんですか?

「僕は4年前から。トーマス・キャンベルの映画〈Seedling〉を観たのがキッカケ」

石井「僕はしないんですよ。走ったりはするんだけど(笑)」

マット「実は僕は16歳のときに、全豪のサーフィン大会の9位にランクインしたんだ」

石井&森「すごーい!」

「ところで来年、オーストラリアのバイロン・ベイに遊びに行こうと思っているんだけど、どんなところ?」

クレイ「ロングボードだったらバッチリさ。僕らのマネージャーがバイロンの出身だから、彼の家に行くといい!」

──Gabby & Lopezによる豪州サーフ・トリップ・ツアーなんて素敵ですね。石井さん、サーフィンやりたくなっちゃいました?

石井「さんざん勧められているんだけれど、やっぱりそういうオチになりましたか(笑)」

マット&クレイ&ミッチ&森「絶対にやるべきだよ!」

 さて、サーファー音楽家に囲まれてしまった石井さん、本気でサーフィンを始めそう? それはともかく、両アーティストが持つリラックス・ヴァイブは、それぞれのアルバムにてぜひチェックを。

▼関連盤を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年10月21日 12:00

更新: 2004年10月21日 16:44

ソース: 『bounce』 258号(2004/9/25)

文/RAW 原田