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インタビュー

やっぱりナマはいいね……多種多様なヴァイブを束ねたグルーヴィーな名盤を紹介

JPC band 『カンゼオン』 Flying High(2005)
  江戸前スピリットで多彩なグルーヴをラッピングする多芸なバンドの最新作。さまざまなエレメントをミクスチャーの渦に放つ手腕はこの最新作でいよいよ極まり、レゲエをベースにヒップホップやファンク成分もルーディーに躍る。

Dogggystyle 『月桃ディスコ』 provincia(2004)
  現時点での最新シングル。プリミティヴな表題曲をはじめ、10分超の“Looking For Rita Session”など、ダブの下半身に噛み付いて地べたを引きずり回すようなレイジーでルーズなロック・グルーヴが通底する。待望のアルバムも間近!!

VARIOUS ARTISTS 『NATURAL VIBES』 ソニー(2003)
  〈生音のヴァイブレーション〉を響かせるクールな面々が集った傑作コンピ。Loop Junktion+Q-ILL+Keycoの表題曲を筆頭に、瘋癲やflex life、椎名純平らが参加し、人気イヴェント〈NBSA〉に至る流れの端緒も垣間見える。

Spinna B-ill & The Cavemans 『Reggae Train』 AARON FIELD(2004)
  レゲエの繊維質にファンクやソウルの果汁をたっぷり吸い込んだ彼らの(結果的に)オリジナル最終作となった傑作。解散は無念だが、Q-ILLの上掲作にも登場するSpinna B-illの歌心はグンと広まっていくはず。

YOUR SONG IS GOOD 『YOUR SONG IS GOOD』 kakubarhythm(2004)
  底抜けのパーティー・ヴァイブを纏った6人組のグッドな名品。ファンキーな足取りで路上を闊歩したり、カリビアンな腰回りでスウィングしたり、ロッキンに床を踏み抜いたり……説明できない楽しさ!!

韻シスト 『ROCK ON』 エピック(2004)
  Q-ILLの上掲作でもヌラリとした存在感を見せるFUNKYMICの属する韻シスト。タイトなバンド・サウンドが魅力だが、この現時点での最新ミニ・アルバムではより生々しいファンク色が表出している。フル・アルバムはいつ出るのよ?

Reggae Disco Rockers 『蜃気楼の街』 flower(2005)
  洗練されたサウンドを雰囲気十分に紡ぐRDRの最新ミニ・アルバム。シュガーベイブのカヴァーとなる表題曲などで絶妙な歌唱を聴かせる有坂美香は、Q-ILLの上掲作など客演も数多いシンガー。まろやかスムースなノドに惚れるよ。

VARIOUS ARTISTS 『nuffrec』 Nuffmek(2005)
  レゲエ、ドラムンベース、ヒップホップ、ジャズなどを跨ぎつつ同一線上で聴かせるクロスオーヴァーなコンピ。Q-ILLの上掲作でもプロデュースを手掛けたCro-Magnonが、カーティス・メイフィールドのカヴァーで参戦している。

Cargo 『The Scene』 Aztribe(2004)
  ヒップホップからドラムンベースまでをスモーキーに行き交う〈托鉢〉の総長、GOKUの新ユニットによる初作。ソロ名義ともBlue Monk Quartetとも異なるGOKUのボーダレス感覚が素晴らしい。こういう人がもっと幅を利かせるシーンだといいのに。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年04月28日 16:00

更新: 2005年04月28日 16:58

ソース: 『bounce』 264号(2005/4/25)

文/轟 ひろみ

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