こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

インタビュー

BE YOUR OWN PET

かなりラウドでちょっぴり下品、でも最高にイカしたティーンエイジャーが日本上陸!


 ストゥージズの曲名“I Wanna Be Your Dog”を連想させるバンド、ビー・ユア・オウン・ペットはニューオーリンズのハイスクールに通う平均年齢16.5歳(!)の4人組。女子高生ヴォーカル、ジェミナ・パール・アベッグ嬢いわく「最初はこのバンド名が嫌いで、絶対に使いたくないと思ってた。でも慣れたら好きになっちゃった」とのこと。きっと、このはしたないバンド名を付けたのは残りの男子3人に違いないが、いまやその名前がUSやUKのロック・シーンを騒がせている。なんとデビュー・シングルがXL、ラフ・トレードからそれぞれ同時リリースという快挙を成し遂げ、その2枚をコンパイルしたこのファースト・ミニ・アルバム『Damn Damn Leash』でついに日本に上陸する。

「曲は全部スタジオでライヴ録音したわ。なかでもタイトル曲は気に入ってる。リリースのことなんて考えずに、ただ楽しむためだけにプレイしたの」。

 デビューが決まったことで「学校に行かなくてすんだ」と大喜びの彼らだが、確かにここには十代のホルモンと妄想が渦巻いて、まるでロックンロール・ハイスクールの放課後そのものだ。

「自転車、ゾンビ、ダンス……そういった私たちが好きなことを曲に書いているの。メンバーとは自転車に乗ったり、トランポリンで飛び跳ねたり、ふざけてケンカしたりするのが好き。あとお寿司を食べるのも!」。

 そんな彼らが〈サマソニ〉で初来日! そりゃもう大騒ぎなわけで、「日本にいる間はまったく寝ないで、ずっと冒険をしていたい。ショッピングに行って、すごくおいしいお寿司を食べたいわ」と興奮気味。きっとその興奮をステージにも反映させてくれるに違いない。最後にバンドを動物に例えてもらうと、こんな答えが返ってきた。

「野生の羊、大山猫、タコ、それにちょっとだけイルカを組み合わせた動物。あっ、やっぱりイルカはナシ。イルカはちょっとゲイっぽいから」。

 それにお寿司のネタにもイマイチだしね。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年08月18日 12:00

更新: 2005年09月01日 18:38

ソース: 『bounce』 267号(2005/7/25)

文/村尾 泰郎