インタビュー

BRAZILIANSIZE

ヴェテラン揃いの新バンド誕生! 熱い想いを胸に、タフガイ5人(+DJ)が総進撃!!


 BRAZILIANSIZEは、現在活動休止中のSCAFULL KING、ヘヴィー・ロックからジャズまでを雑食的に飲み込んだERSKIN、そして最近ではあの木村カエラのライヴ・バンドでも活躍しているベーシスト、4106を中心とする新バンドだ。ERSKINではヴォーカルも取っていたとはいえ、どのバンドでも立ち位置はあくまでベーシストだった彼が、ここではなんとギターを持ち、正面切ってヴォーカルを取っている。しかもその大半を日本語で。

「もともと日本語の歌を聴いて育ったんですよ。BOOWYとか、メジャーになってからのLAUGHIN' NOSEとか。でも、そういう音楽を聴いてたって言うことが恥ずかしい時期もあったんです。実は尾崎豊好きなのに……みたいな(笑)。だけど自分で一回、ERSKINみたいに英語で歌うバンドをやってみて、〈帰国子女でもない自分が英語で歌っても全然伝わらないんだ〉ってことがわかったし、もうカッコつけるような歳でもない(笑)。やっぱり、誰かに伝えたいことは日本語で歌いたいな、と」(4106、ヴォーカル/ギター:以下同)。

〈自由への鍵はまだ自分の中にある〉(“PRETENSE”)。そんなメッセージを携えて、真っ直ぐ吐き出される彼の歌を支えるメンバーは、元the Petebestの2名(ベースのKansa&ドラムスのParo-ck86)に、アコギは元FULLSCRATCHのMasa-sucks(newtype.)、パーカッションはDOMINO88のSHINTARO、そしてERSKINのDJでもあるOG。

「the Petebestの日本語の感じが好きだったんで、いっしょにやらないかってリズム隊に声をかけたんです。リズム隊って、やっぱりいっしょにやった歳月には勝てなかったりするんで。で、空いてたから僕がギターを弾いて3ピースでやってたら、いつのまにか他のメンバーが勝手に遊びにきてレコーディングにも参加してて、ジャケットにも写ってた(笑)」。

 あまりにも自由な、でもきっと凄くまっとうなロック・バンドの生い立ち。

「いままではどっかカッコつけた、僕らは僕ら、お客さんはお客さんみたいなとこもあったと思うけど、このバンドに関してはもうダメなとこ見られてナンボ。肩の力、完全に抜けちゃってますよ。これからはとにかくライヴやって、〈え? また!?〉って言われるくらいリリースしていくつもりですから(笑)」。

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掲載: 2005年10月27日 15:00

更新: 2005年10月27日 18:46

ソース: 『bounce』 270号(2005/10/25)

文/山田 邦子