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インタビュー

HAB I SCREAM

マイクの申し子が突き詰めたリリカルな魂の叫びを聴け!!


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 スマートかつコンシャスなスタイルでジャパニーズ・ヒップホップ・シーンの屋台骨を支えてきたSOUL SCREAMから、〈極上のリリシスト〉ことHAB I SCREAMが3年ぶりのセカンド・ソロ・アルバムをドロップした! 『THE ONE[FLOW, RHYME, BEATS & LIFE]』と名付けられた今作は、クラブ・バンガーあり、レイドバック系のトラックあり、果てはウェディング・ソングありといったヴァラエティー豊かな仕上がりとなっている。

「〈THE ONE〉って俺にとってのヒップホップのことなんだよね。フロウ、ライム、ビーツとライフで〈ひとつ〉って感じかな」。

 自身を代理母/作り出す音楽を子供に見立てたリリックが印象的な“ONE NIGHT SHOW”から、Def TechのMicroをフィーチャーした“グランドサーフィン”、48.9(RINO LATINA II、ヨシピィ・ダ・ガマ、UZI)も交えて男汁プンプンなMCたちの繊細な一面を垣間見せる“幸”への流れが心地良い。また、“モ・ベイの空に ~sunrise version”で見せるストーリーテラーとしてのスキルの高さも特筆すべきだ。

「“ONE NIGHT SHOW”では(SOUL SCREAMのオリジナル・メンバーである)SHIKIと10年ぶりにいっしょに作品が作れて良かった。俺のソロ・アルバムだからこのタイミングでできたと思うし。“アンコール”ではZEEBRAやMummy-Dとかも一声かけただけで集まってくれて。昔と変わらないスタンスで、いろんな垣根を越えて来てくれたことが凄く嬉しかった。こういう作品を作れたことは俺にとっての功績だと思ってるから、ぜひ聴いてほしいですね」。

 スピリチュアルでありながらアグレッシヴな一面も嫌味なく散りばめられた今作は、日本のヒップホップ・シーンにおける〈THE ONE〉=〈唯一無二〉だと確信できる。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年04月13日 00:00

更新: 2006年04月13日 20:15

ソース: 『bounce』 274号(2006/3/25)

文/石川 由美子