インタビュー

SNAIL RAMP

活動を再開したスカ・パンク・モンスターが4年ぶりの新作を発表!!


「俺がバンドをやるのはエネルギーの放出。でもあまりに吐き出し続けたから、残ってるものが何もなくなったんですよね。それでバンドをやるのは俺の思う形ではないから、だめだなと思って休むことにしたんです」(TAKEMURA、ヴォーカル/ベース)。

 90年代後半からスカ・パンク/スカ・コア・シーンの先頭を走ってきたSNAIL RAMPは、2002年に全国45か所に及ぶツアーを全公演ソールドアウトで敢行し、国立代々木第2体育館を揺らして活動を休止した。あれから4年。ひと足先にライヴ活動は再開していたが、音源としては久々となるニュー・アルバム『TV MONSTER』が完成した。彼らならではの程良い隙間を備えた陽気なスカを軸に、休止中はPOLYSICSでも腕を振るったISHIMARUの饒舌なドラム、楽曲制作にも携わり、ヴォーカルも取るTORUの若々しくも味のあるギターが加わっている。

「やり残したこともあったので、(活動再開を)待ってましたね。米田(現KOOLOGI)がいなくなったけれど、いままでの流れを引き継いだ、〈いまの音〉になってると思います」(ISHIMARU、ドラムス)。

「自分もバンドのことも客観的に見られた。TAKEMURAさんは相変わらずレコーディングが嫌いみたいだけど(笑)、俺はまたすぐにでも録りたいくらい楽しかった」(TORU、ヴォーカル/ギター)。

〈バカは誰だ?/笑えりゃそれがいいじゃん/笑われたっていいじゃん〉と日本語で歌われる“WHO IS "BAKA" ?”は、活動を再開して、最初に作った新曲とのこと。

「変わらなきゃとか、うまくやらなきゃとかは全然考えてない(笑)。バンド始めた頃のように、自分がやりたくてやってるだけ。何か言われたら〈だって2年も休んでたから〉って言い訳します(笑)」(TAKEMURA)。

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掲載: 2006年07月20日 02:00

更新: 2006年07月20日 19:23

ソース: 『bounce』 277号(2006/6/25)

文/山田 邦子