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インタビュー

BOWLING No.9

これぞ関西オールスターズ! 賑やかであったかいラヴァーズがいっぱいな初のアルバムですよ!!


  濃ゆいバンドが出入りする大阪のハイセンスなイヴェント〈Love sofa〉を軸に、Associate Social Piano、cutman-booche、BAGDAD CAFE THE trench townといった互いに交流の深いバンドのメンバーが集まって結成されたBOWLING No.9。ラヴァーズ、ソウル、ジャズ、ダブなど、メンバーのルーツを肩肘張らずに部屋着感覚で聴かせてくれるサウンドは、耳の早いリスナーの間ですでに話題になっていたが、このたび結成4年目にして初のアルバムをリリースした!

「きっかけは、神戸の〈2tonecafe〉という場所で岩井ロングセラー(キーボード)とお茶しながらレコードを聴いてて、バンドを作りたくなって、メンバーに電話掛けまくったのが最初の衝動です。〈Love sofa〉コンピに参加してからは、ゆっくりとしたペースで曲を作ったり、ジャム・セッションしたりしてました。ライヴは頻繁にやってましたけど、楽しすぎて音源を作る話はしてませんでした」(SUNDAYカミデ、ベース:以下同)。

 〈楽しすぎて〉というのがこのバンドの魅力を実にうまく言い当てている気がする。では、メンバーにとってBOWLING No.9はどんな場所なのだろうか。

「たぶん、リラクゼーション・ルームみたいな感じだと思います。新しい発想を出す雰囲気とそれを音に出せる快感とが常に用意されてる」。

 とはいえさまざまなジャンル、フィールドで活動するメンバーだけに、このバンドで新たな音楽を創造する意義を見出すのは難しかったのでは?

「なぜいっしょに音楽してるか?みたいな問いはずっと意識してて、それを特に象徴してる曲は1曲目に収録した“シェリオーライト”です。この曲でひとつ自分たちにアンサー的なものがありました」。

 レゲエを基調にしつつも、七色の虹のようにカラフルで遊び心に溢れたポップセンスが光るこの楽曲に象徴されるように、ジャンルというよりもムードを大切にした今作は幅広いリスナーから支持されるだろう。

「どれだけ時間があっても、次のアルバムも1週間くらいでします。いろんな意味でジャストです」。
 重い腰を上げた彼らの快進撃はここから。あなたもその〈魔法〉に身を委ねてみては?
▼参加メンバーの作品を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年10月26日 21:00

更新: 2006年10月26日 21:37

ソース: 『bounce』 281号(2006/10/25)

文/斉藤 ジョゼ