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インタビュー

韻シスト

心機一転の充実作を引っ提げたフォンキー集団に肉薄したぞ!!


 メジャーで活動を続けるという選択肢を捨てて、自身のレーベル=Middle tempo productionから新たなスタートを切った韻シスト。加えてOkeh(ギター)の脱退、そして新たなギタリスト/プログラマーのTAKUが加入するなど、今年1年はさまざまな出来事が彼らを襲ったが、このたびリリースされたニュー・アルバム『FONKY & LOVE』における彼らは、非常にポジティヴだ。

「〈FONKY〉っていうのは、〈遊びを本気でプレイする〉ってことを意味するワード。そういう〈FONKY〉をアルバムにたくさん入れようってみんなで話し合ってましたね。そこに家族とか友達とかお気に入りのものに対する〈LOVE〉も加えて。自分たちの思うこと、やりたいことをやっただけですけど、そういうコンセプトで作っていったんで、意識せずとも前向きな内容になったのかもしれませんね」(BASI、MC)。

「生演奏でヒップホップをやってるオリジネイターだっていう自負があるからこそ、そこは高々と歌い上げる必要がある」(FUNKYMIC、MC)という思いを綴った“BANDSTARAP”や、「比喩的な表現が多いんで、聴く人にいろんなふうに解釈してほしいですね」(サッコン、MC)と語る、男性シンガーのno-booをフィーチャーした“浮き草”など、本当にさまざまな曲が収録されているが、サウンド/リリック共にいままで以上の幅の広がりを感じるし、そこから彼らの確かな成長が窺える。それは当の本人たちも感じていることのようだ。

「“Hey you”を作った時は、一皮剥けた感じがしたし、“本ky団”を作った時も〈これ絶対ヤバイ曲になる!〉ってみんなで言い合ってたし。一歩ずつ進むしかないけど、確実に進化してると思うし、それはこのアルバムを聴けばわかってもらえると思いますよ」(BASI)。

             

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年11月09日 00:00

更新: 2006年11月09日 21:09

ソース: 『bounce』 281号(2006/10/25)

文/川口 真紀