インタビュー

arvin homa aya

さまざまな表情を見せる大らかな歌声に……酔いしれてしまいます


 Jazztronikをはじめ、クラブ・シーンを中心に活躍するヴォーカリスト=arvin homa aya。昨年、ファースト・アルバム『Butterflies』を発表して高い評価を受けた彼女が、今回セルフ・プロデュースによるセカンド・アルバム『Amazing』を完成させた。本作は、彼女が思い描くサウンドを、福富幸宏、Kyoto Jazz Massive、須永辰緒、STUDIO APARTMENT、Reggae Disco Rockers、さらにアイニ (smorgas)といった、かねてから繋がりのあるアーティストたちとのコラボレーショ ンで作り上げたアルバムだ。

「これまでの活動で繋がった人たちのおかげで、私はいまここで歌えてるって気持ちが強いんです。今回、お世話になった人たちを、逆にフィーチャリングしてアルバムを作りたいなって。一からいっしょに曲を作ることができて、みんなとさらに仲良くなれましたね」。

 ハウス・チューンでのフィーチャリングが多かった彼女だが、本作では、ロック、ポップス、ボサノヴァ、ラヴァーズ・ロック、R&Bなどヴァラエティーに富んだアレンジの楽曲を、表情豊かな声で歌っていく。「今回の作品で、やっと自分らしさが出せた」と言うように、本作は彼女がアーティストとして新たな第一歩を踏み出した記念碑的な一枚でもあるのだ。

「アルバムには〈Amazing〉なことが詰まってるんです。10代から歌い始めてそこから広がっていけたことや、こうやって曲が作れたこともそうだし。あと、アルバム制作中、昔いっしょにバンドをやってた人といっしょに演奏することになったりとか、怖いくらいみんな繋がってたんですよ。不思議な力が働いてるのかなって思いました(笑)。今回、新しく自分のことを気付かされたことも多かったし、成長や新しい目標もできたんです。心から、作って良かったと思えるアルバムですね」。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年11月22日 22:00

更新: 2006年11月22日 22:38

ソース: 『bounce』 281号(2006/10/25)

文/土屋 恵介