インタビュー

GREAT ADVENTURE

ロックとファンクの世界を股に掛けて偉大な冒険を続ける3人組からグルーヴィーなバンド・サウンドを叫ぶニュー・アルバムが到着!!


  生のグルーヴとデジタル・サウンドをミックスしながら、ロックの可能性を追求し続ける3ピース・バンド、GREAT ADVENTUREが、ニュー・アルバム『OK SCREAMER』を完成させた。前作『ROCKS』は、その名もズバリのロック度高めな仕上がりだったが、本作ではファンキーに鳴らされるバンド・サウンドが印象的だ。

「前作では、自分らなりのロックの新解釈に挑んだんです。それを経て改めて気付かされたのが、〈ロックはやはり黒い音楽を土台にして生まれてきたものなんだ〉ってこと。次に追求すべきテーマは、グレアド流の黒い音楽の新解釈に自然と定まりました。ファースト・アルバムを『GREAT & FUNKY』と名付けたぐらいで、ファンクネスはロックの要素と並んでバンドの大きな柱と自覚してたから、結局そんなバンドの原点とも繋がったって感じ」(OTA、ヴォーカル/ギター)。

 〈黒さ〉を求めた本作は、それを象徴するようにダンサブルでグルーヴィーなロックンロールの世界へと、聴き手を誘ってくれる。

「いわゆるダンス・ミュージックやクラブ・ミュージックを作ろうと思ったことはないんだよね。むしろ、〈いかに生々しい音楽をやるか〉がテーマだから」(OTA)。

「それをダンサブルに感じてもらえるなら、それはやっぱり、〈黒さ〉っていうアルバム全体のテーマが伝わったってことかな。ディスコ然り、ファンク然り。それより昔はみんなロックンロールで踊ってたわけだし」(TARUMI、ベース/ヴォーカル)。

「俺たちの定義でいえば、踊れないロックはロックじゃないってことなんですよ、きっと」(OTA)。

 唸りを上げるバンドの叫びが聴こえてくるかのような本作に、『OK SCREAMER』というタイトルはバッチリはまってる。本作を引っ提げて、彼らは2007年も冒頭から突っ走ってくれそうだ。

「常に音楽に対して貪欲でありたい。もっと演奏して、もっと曲を書いて。2007年に限らず一生の目標だけどね」(TARUMI)。

「自分を、もっと爆発させたい。いまもライヴじゃかなり暴れてるけど、あんなもんじゃ足りない。もっともっとですよ」(NOMOTO、ドラムス/ヴォーカル)。

「アルバムを3枚作って、さらに可能性が広がったし、もっとやれるって手応えを感じたんです。2007年はこの新作の曲をライヴでやるのが楽しみ。きっと演奏するうちに、オレたちにある無限の可能性のなかから、次にやりたいもの、やるべきものも見えてくると思うな」(OTA)。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年02月01日 21:00

ソース: 『bounce』 283号(2006/12/25)

文/土屋 恵介