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インタビュー

DJ OSHOW(2)

――OSHOWで着物ですし、イロモノ的に捉えられる危険もあると思うんですけど、でも肝心の音の部分では奇をてらってないですよね。

OSHOW 音に関して、自分の中で重要なのは、いいドラムが鳴ってるかどうか、みたいなところなんですよ。そこは動かせない部分。そこを前提にドンと置くと、そんな変な方向に広がって行っちゃうことはないんです。

――それはよくわかりますね。“SWINGTOP”なんかも相当な大ネタ使いですけど、ちゃんとヒップホップ・マナーに落とし込んでいるから、飛び道具だけに終わってないというか。

OSHOW 誰もが知っているネタを、どう料理するかっていう作業が一つ。それから、細かいネタをアルバム・タイトルにある〈パズル〉みたいに、はめ込んでいく作業が一つ。この2つの作業でアルバムが成り立ってる感じなんです。両方ないとダメかなと。

――現場でのDJプレイもメインの活動だと思いますが、ご自分の曲はどれくらい使いますか?

OSHOW DJプレイの流れの中でさりげなく使うってことはあんまりないんですよね。「これから自分の曲をかけます!」とマイクで言ってからかける(笑)。嬉しくてつい言っちゃうんですよねえ。ボーッと聴いてる人にも〈俺の曲だよ〉って知らせたくて。

――自分でマイクを握っちゃうんですか?

OSHOW 現場ではサイドMCも自分でやるんです。ディスコ時代のDJって感じで。ブースで、次の曲につなぐまでタバコ吸ったり、ビール飲んだりしてるDJを見ると〈ゆったりしてんなあ……〉って思っちゃうんですよ。俺だったら、その時間でなんか面白いことするのにっていう(笑)。それでついついマイク持っちゃう。

――その感じはアルバムの音にも表れてますよね。盛り上げなくちゃ気が済まないという。

OSHOW だから、これからのDJに必要なのは、選曲、スクラッチ、そしてマイク・パフォーマンス(笑)。これが揃ってないと駄目かなと。でもヒップホップのDJでマイク使う人って本当に少なくて、不思議に思うくらいなんですよね。求められてないだけかもしれないですけど(笑)。

――普通の人はターンテーブルだけで手一杯になっちゃうんでしょうね。

OSHOW 今回のアルバムの初回特典として付いてくるミックスCDでは、アルバムの曲を2枚使いでかけたりしつつ、自分のしゃべりも入れてる。これを聴けば現場でやってる雰囲気はわかると思うんで、是非初回盤を手に入れて欲しいですね。

DJ OSHOW『ヴァイナル・パズル』
1.出囃子
2.JUMP
3.ニッポン人的SCRATCH
4.踊ル皿(試聴する♪
5.DOIN' THIS FOR YEARS [feat:M.O.P.&SMOOTH B(NICE&SMOOTH)]
6.SWINGTOP
7.Kiss オン・ザ・フォン
8.ハイカラ蓄音機-母国語LESSON 1
9.LOW-HIGH-RAW
10.縄日紀行
11.U・NE・ME パレード(試聴する♪
12.トランスフォーム(試聴する♪
13.EVERYBODY KNOWS [feat:SMOOTH B(NICE&SMOOTH)&KISHA B]
14.スクラッチの音
15.ライト&レフト

◆現在、レーベルサイトにてアルバム『ヴァイナル・パズル』のプロモ・クリップを公開中!
http://www.sugarbitz.com

カテゴリ : ニューフェイズ

掲載: 2007年02月22日 15:00

更新: 2007年02月22日 21:30

文/澤田 大輔

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