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インタビュー

アルファ

コラボ作品を量産してきた3人組による原点回帰の新作は、アイデアとユーモア、そしてポップネスに溢れた、笑いながら踊れる傑作だ!!


 昨年はBENNIE Kとのコラボ曲である“DISCO先輩”で話題を集め、さらに彼女たちのツアーに参加するなど課外活動が多かったアルファ。だが、決して自分たちの活動を疎かにしていたわけじゃありません。年も改まり気分も一新した彼らが、久々の新作ミニ・アルバム『Going! Going! Gone!』をついに完成させた。BENNIE Kと池田貴史(SUPER BUTTER DOG)をゲストに迎えた表題曲から、弾けるポップネスは全開! 本作は、アルファの新しい章のスタートを飾るに相応しい一枚だと言えるだろう。

「〈ここから仕切り直し〉って気持ちはありましたね。オレらにしては珍しく、ポップさというのを大事にしたかな。〈島根や鳥取の中学2年生にまで届くように、学校帰りに口ずさめるように〉っていうのがオレらの最近のテーマなんです(笑)」(WADA、MC)。

「リリックは、インディー時代に原点回帰してる感がありますね。いつもは、グダグダ文句言ってることをテーマにして、グチとか暗い部分を曲にしたけど、そうじゃなく、普段オレらが話してる感じの明るい部分を曲にしようとしたよね」(TSUBOI、MC)。

「トラックがキャッチーかどうか、ということは意識したなぁ。あとインディー時代の音源を久しぶりに聴いて、リリックについて〈何も考えてなくて良いな、そういうのやりたいな〉って思ったんです。それに、難しいことやるのって意外と簡単で。わかりやすくするほうが難しいし、そこにトライするのもおもしろいかなって思えたんです」(SUZUKI、DJ/トラックメイカー)。

〈わかりやすさへの挑戦〉を掲げて作られた本作には、勢いのあるラップに続いて、つぶやきシロー(!)のつぶやきまで飛び出す“コロンブス”、夢で見たバカ話をリリックにしたエレクトロ・チューン“Dreamer Come True”、大バコ向けのアゲアゲな“ファンキーさん”、そして全部ウソをテーマにリリックを書いてしまったミディアム・チューンの“U・S・O”などなど、キャッチーさとアホっぽさと毒気が存分に発揮された楽曲がズラリ。吹っ切れちゃったアルファが、今年は何かやってくれそうな予感がするぞ。

「今年は、制作もリリースもド派手にいこうかな、と思ってますよ!」(SUZUKI)。

「がんばれるだけがんばります。で、結果が付いてきてくるとね(笑)。とにかく、やる気はバリバリあります!」(WADA)。

「明るいことより気になる部分のグチが多い日々ですけど……。でも、今年はグチを言わずに、〈明るいことが多いな〉って思える1年にしていきたいっす(笑)!」(TSUBOI)。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年03月15日 20:00

更新: 2007年03月15日 20:33

ソース: 『bounce』 284号(2007/2/25)

文/土屋 恵介