こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

インタビュー

Jennifer Lopez

溢れんばかりの情熱が結実したスパニッシュ・アルバム!!

 「私にとって、これは昔からの夢だったの」──ジェニファー・ロペスにとっての夢とは、スペイン語のアルバムを作ること。彼女にとって通算6枚目となるニュー・アルバム『Como Ama Una Mujer』は全曲スペイン語。ラテン・ポップスの伝統に則った、愛と別れ、希望と新しい始まりについてのドラマティックな歌の数々がここには収められている。

「このアルバムは私の違う一面を見せたものなの。もっと情熱的な私。このアルバムでヒップホップやR&Bミュージックを表現する必要はなかったの」。

 ブロンクス生まれのプエルトリカンである彼女にとって、スペイン語の音楽はまさにルーツ。長いキャリアのなかで彼女がこのアルバムに取り組んだのは自然な流れだった。

「前のアルバムの後、休みを取って考えてみたのよ。〈私が本当にやりたいことって何?〉って。いまの私は自分がやりたいことを選べるポジションにいる。そこで私が選んだのは、ずっとやりたかったスペイン語アルバムなの。それで曲を作りはじめて、2年半後にはアルバムとして形になったっていうわけ」。

 プロデューサーには、プラチナ・セールスを記録するサルサ界のスーパースター、マーク・アンソニーを起用。夫でもある彼とのコラボレーションから生まれた今作は、ジェニファーのシンガーとしての表現力の豊かさ、ラテン女性としての魅力を余すところなく表現したものとなっている。

「スペイン語の音楽って、美しい歌詞と素晴らしいメロディーがあって、それがまるで詩のようで、素晴らしいストーリーがあるのよ。そんな曲を凄くドラマティックに歌うのが大好きなの。情熱的で、表現力豊か。それが私たちラテン女性なのよ」。

 ジェニファーとマークのコラボレーションはこのアルバムだけに留まらない。伝説のサルサ歌手、エクトル・ラボーの波乱の人生を描いた映画「El Cantante」も、共同でプロデュース/共演している。今後この2人がラテン音楽シーンに与える影響は大きなものになるはずだ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年04月19日 01:00

更新: 2007年04月19日 17:19

ソース: 『bounce』 285号(2007/3/25)

文/大野 俊也