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インタビュー

ロング・レヴュー:GARI 『COLORFUL TALK』 FABTONE

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大喝采で迎えられたフランスを筆頭に、ヨーロッパにおけるツアーやリリースなどで海外にも活躍の場を広げている4人組、GARI。ここ数年猛威を振るってきたエレクトロ・ムーヴメントとシンクロするかたちで名を轟かせていった彼らだが、その総決算となるのが、この3年ぶりのニュー・アルバム『COLORFUL TALK』だ。

ミクスチャー・ロックを出発点とした99年の結成以来、デジタル・ミュージックとバンド・サウンドとを融合させる可能性をさまざまな方法で追求してきた彼ら。だからこそエレクトロに辿り着くのは必然だったとも言えるだろう。全11曲、軸になっているのは派手なシンセとエッジーなビート。クラブでもライヴハウスでも絶大な〈効き目〉を発揮する楽曲が並んでいる。ただし、そういう洋楽的なフォルムと共に、 J-Popとしてもきっちり通用するキャッチーなメロディーが彼らの強みだ。

ディスコティークなオープニングの“OVER THE SUNRISE”やロッキン・ブレイクビーツの“Hey Now!”など、ひたすらハイテンションなダンス・ナンバーが続くなかで、“SWEET,SWEET”や“RIFF RAIN”のセンティメンタルなポップ・チューンも光る。シューゲイザー的な展開を持った壮大なラスト曲“La La La”も感動的だ。多様な〈ロック×ダンス〉のテイストが独特の親しみやすさを持って放たれる本作。単に〈踊れる〉だけではなく、そんな味わい深さがこのアルバムの魅力になっている。

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2010年01月06日 18:00

更新: 2010年02月10日 19:07

文/柴那典

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