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インタビュー

HANJIN

見つけた!さいこーの声、さいこーのJAZZ!

 

「2009年アジアNo.1ジャズ・ヴォーカル・アルバムにタワレコが認定!この歌の良さ、アレンジ、ジャケット全てサイコー!」「超絶スキャットをキメる『Spain』⑪他、口(くち)トランペットも最高③④①②オススメ!」

って事でタワーレコードが強力プッシュしているシンガポール生まれのハンジンという33歳男性のご紹介。ハンジンはシンガポールの国立大学在学中の23歳の頃よりキャリアが始まり、主要マーケットは香港と台湾と中国。今までHipHopやR&Bの音楽で活躍し、その筋ではかなりの有名人に。2007年にはクリスティーナ・アギレラとRAIN“ピ”とのコラボレート曲に楽曲提供までしたとか。

本ソロ・デビュー作では原点に立ち返り、素晴らしい歌声でジャズ・アルバムを制作し、シンガポール~香港で2009年5月にリリースされた。インディーズのジャズ作品としてはまずまずのヒットとなり、現在も引き続き好調。との事だ。

まずは、このピアノ~ギター~ベースのドラムレス・ピアノ・トリオのスウィンギーなサウンドに支えられたスウィンギーかつキャッチーなサウンドを体感して欲しいが、彼にメールで聞けた事を上述のキャリアと共にちょっとだけご紹介。

ーどんな音楽に影響を受けた?

「最も影響を受けた瞬間というのはU2の『魂の叫び』という映画を観たときなんだ。軍にいたとき(シンガポールではすべての男性は義務なんだよ)はビデオを持っていて、ロックンロールに取り付かれた瞬間ともいえるんだ。あとはタック・アンド・パティやジャミロクアイ、そしてビョークかな。ジャズではエラ・フィッツジェラルドやサラ・ヴォーン、そしてカート・エリングを聴くのが大好きさ」

ーRaw Jazzのメンバーを紹介してください。

「Jasonはピアノプレイヤーで彼はホンモノのアーティストだよ!オックスフォード大学で生化学の学位を持っていて成長著しいIT関連の会社のオーナーでもあるんだ。Skipはギター担当で香港ではイヴェント会社を経営していて、ギターを弾いてないときはいつもショウやイヴェントのオーガナイズに走り回っているよ。Paulは、最も優れたベースプレーヤーのうちの一人で、僕は彼と一緒にライヴをすることが大好きなんだ。それほどまだ知られていないけど、彼は同時にとても腕の良いフォトグラファーでビンテージもののカメラのコレクターなんだ。そしてまた、トロンボーンの腕も確かでバイクに乗って彼の故郷で農園を持つフィリピン人なんだよ!」

これまでも突如としてとんでもない才能を世界に放ってきたアジアのシーン。2010年代はハンジンとその仲間が席巻……なんて事に!? ヴォーカリストとしての卓越した魅力、この強度の高いポップ感覚に溢れた制作技術にそんな可能性を見出し興奮しています。

カテゴリ : インタヴュー

掲載: 2010年01月17日 17:35

更新: 2010年01月17日 17:51

ソース: intoxicate vol.83 (2009年12月20日発行)

interview & text : 押塚岳大(タワーレコード本社)