メンバーのセレクトによる、新作に影響を与えた作品ガイド
ORCHESTRA BAOBAB 『Bamba』 Sterns Africa(1993)
西アフリカはセネガルのバンド。独特なポリリズムの刻みやキラキラなギター、大らかなホーン・フレーズなどなど魅力が満載です。“ONIROKU”ではアフリカ特有のリズム・パターンにガレージ臭とワンステップ・ビヨンド感とバカ殿(笑)を足すというスパイシーな試みを。*モ~リス
CURTIS MAYFIELD『There's No Place Like America Today』 Curtom(1975)
極端に音数の少ないこのポツンとした感じ、が美しくそして強烈なんすよね。“UNBREAKABLE”はこの感覚と、10年前はモノにできなかった長尺曲への復讐と、バカ野郎と胸を掻きむしりたくなるような気持ちをブチ込んでメッタクソにした曲です。*JxJx
FUGAZI『Repeater』 Dischord(1990)
出ました、フガジ=トロピカル説。例えばこのアルバムに収録された“Repeater”のサビ。ストイックなポスト・ハードコアなギター・リフから一転してキラりと光るあのフレーズ。白黒からほんの一瞬だけ総天然色になる感じ。この感覚、ワタクシにとって超重要であります。*JxJx
VARIOUS ARTISTS『Choubi Choubi! Folk & Pop Sounds From Iraq』 Sublime Frequencies
いまかなり気になるのが中東の最新音楽事情。このあたりの音楽、刺激的すぎます! 本気なのかふざけているのか? センスいいのか悪いのか? そんなふうに考えてしまう僕の既成概念を易々とぶっ壊してくれました。〈音を楽しむこと〉を改めて教わったような気分。*モ~リス
OPARATION IVY 『Energy』 Lookout!/Epitaph(1989)
迷ったらココに戻る。“B.A.N.D.”ならコレにメジャー・レイザー的なノリを、とか、コレがカリプソしたら“FIGHT BACK! FIGHT BACK! FIGHT BACK!”とかいろいろ思いつきましたが全部後付け。要するに最後はテメエがグッとくるか否か、それだけが重要だってことを教えてくれる一枚。*JxJx
PREFAB SPROUT『Jordan: The Comeback』 Epic(1990)
いつでもプリファブ・スプラウトは琴線に触れまくる。“OUR LIFE”はこのアルバムに収録されている“Carnival 2000”みたいな曲を作りたいなというのがキッカケでしたが、結果全然違う仕上がりに。この曲への思いは〈墓場までカーニバルだ〉と歌詞のほうにそっと忍ばせました。*モ~リス