インタビュー

BRAHMAN/EGO-WRAPPIN' 『SURE SHOT』

  

コラボなんて一度もやったことがなかったんだけど、エゴとだったら絶対におもしろいものになりそうだなと
思って(BRAHMAN/TOSHI-LOW)
 

 昨年12月に新木場スタジオコーストで行われたBRAHMANのイベントにEGO-WRAPPIN'が出演し、初の共作曲“WE ARE HERE”を披露。その曲+新曲の“promenade”と、互いの楽曲をカヴァーした2曲の計4曲を収録したコラボ・シングル「SURE SHOT」を5月19日にリリースしたBRAHMANとEGO-WRAPPIN'。ある意味<異色のコラボ>とイメージされそうなこの2組の繋がりは03年にBRAHMANがEGO-WRAPPIN'をライヴに誘ったことに始まる。

 

TOSHI-LOW(BRAHMAN/Vo.)「やっているジャンルは全然違うと思うんですけど、音に多様性があるし、圧倒的にライヴもすごくいいし、
どこか自分たちと似ている部分を感じて。そもそもコラボなんて一度もやったことがなかったんだけど、エゴとだったら絶対におもしろいものになりそうだなと思って」

 

森雅樹(EGO-WRAPPIN'/Gt.)「BRAHMANはみんな男前で硬派なところがカッコいいなと。特にTOSHI-LOW君はライヴで存在感があって華があるし。ある意味、よっちゃん(中納良恵)もライヴではすごく大きく見えるから、そこでもなにか繋がるものを感じましたね」

 

 

ちなみに今回のコラボはタワーレコードから提案した企画がきっかけで、それ自体は実現しなかったけれど、結果こうしてシングルとして発表されることに。

 

KOHKI(BRAHMAN/Gt.)「曲作りは、森君の家に行ってお酒を飲みつつ(笑)、ふたりで元になるフレーズを作ってその後に全員で煮詰めて仕上げました。あまりかしこまった形ではなくて、もともと一緒にバンドをやっているような感覚でやりたかったんですよね」

 

 

 確かに重厚なギター&巧みなアルペジオのアンサンブルにふたりのヴォーカルがせめぎあうように重なる“WE ARE HERE”と、ハードコアからレゲエスタイルに転じてジャジーへと流れる“promenade”の2曲は、コラボ特有の<VS>感や<ユニット感>的なニュアンスはなく、互いの要素が自然なままクロスオーバーされていて「作り進めていくうちにひとつの生き物みたいになってきた」とTOSHI-LOWが言うように、まったく新しいバンドが音楽を鳴らしたかのような新鮮なエネルギーに溢れた作品だ。

 

中納良恵(EGO-WRAPPIN'/Vo.)「とにかく作っていて楽しかったし、カッコ悪いこととカッコええことの境目みたいなものがすごくわかっているメンバーやから、そのへんのバランスもすごくいい感じにやれて、完成度の高い曲が出来たと思います」

決して<異色のコラボ>にあらず。2組の相通じる気持ちの中から素直に生まれたこの「SURE SHOT」を要チェック!

 

 

■ PROFILE…BRAHMAN/EGO-WRAPPIN'

苛烈なライヴパフォーマンスでカリスマ的異彩を放つパンク・シーンの猛者、BRAHMANとオーセンティック・サウンドで独自の世界観を提示してきた先駆者、EGO-WRAPPIN'による画期的コラボレーション、実現!

 
記事内容:TOWER 2010/5/20号より掲載

カテゴリ : HOT PICKS

掲載: 2010年05月19日 00:00

ソース: 2010/05/20

吉川尚宏(Talking Rock!)

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