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インタビュー

the HIATUS 『ANOMALY』

  

 「毎回何が生れるんだろうって、ワクワクしてます」(細美武士)

 the HIATUSの2ndアルバム『ANOMALY』(アノマリー)が早くも完成した。
今回は自由度を高めると同時に、とてつもない振れ幅を備えた楽曲がずらり並んでいる。しかし、不思議と聴き終った後、the HIATUSの色にちゃんと染まっているという圧巻の傑作に仕上がった。ELLEGARDEN活動休止以降、細美武士(Vo./Gt.)の新プロジェクトとして去年始動したthe HIATUSだが、ウエノコウジ(Ba.)、NEIL&IRAIZAの堀江博久(Key.)、toeの柏倉隆史(Dr.)、FULLSCRATCHのmasasucks(Gt.)、東京事変の伊澤一葉(Key.)、ASPARAGUSの一瀬正和(Dr.)…それぞれ豊富なキャリアを持つメンバーの集合体=バンドとして、我々の予想を遥かに超えた強固な地盤を築きつつある。

細美武士、以下同:「これまでと違うライブラリーを持ったメンバーたちと接すると、日々勉強になることが多くて。
毎回何が生れるんだろうって、ワクワクしてます」

 今作は、その発言を裏付けるような内容だ。
1曲目“The Ivy”から壮絶なドラミングで幕を開ける奥深い曲調もあれば、
8曲目“Doom”のように1分台で走り抜ける豪快なロック・ナンバーもあり、
曲調の振り切れっぷりは過去最高と言っていい。ほかにもこれまでの作品とは手触りが違う、
しかし、抜群のメロディを備えた楽曲が目白押しだ。

「個人的には常に前作を超えてないと、やる意味がないと思っています。ハードルは永久に高くなり続けるし、
作るのはどんどん難しくなるけど、今回もそれができたことがなにより嬉しいですね」

 一聴のインパクトもさることながら、聴けば聴くほど、その独創的な世界観に引き込まれてしまう。
もう、一早くライヴで聴きたい楽曲ばかりだ。その期待感を最大級に煽る超強力作である。

 

 ■SONG LIST……『ANOMALY』

01.The Ivy
02.Talking Reptiles
03.My Own Worst Enemy
04.Monkeys
05.Insomnia
06.ベテルギウスの灯
07.Walking Like A Man
08.Doom
09.Antibiotic
10.Notes Of Remembrance
11.西門の昧爽

■ PROFILE…the HIATUS (ザ ハイエイタス)

2009年5月に1stアルバム『Trash We'd Love』をリリース。
精力的にライヴを行い、その圧倒的なパフォーマンスが各地で話題を呼んでいる。
今年7月からは全35公演におよぶ待望の全国ツアーがスタート。

 
記事内容:TOWER 2010/6/20号より掲載

カテゴリ : HOT PICKS

掲載: 2010年06月21日 10:51

更新: 2010年06月22日 12:51

ソース: 2010/06/20

荒金良介