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インタビュー

植村花菜 『花菜 ~My Favorite Things~』

  

 「デビューから5年間、音楽と真摯に向き合ってきて、<こんなタイプの曲もやってるんです>っていうことを伝えたかったんです」

 3月に発売されたミニ・アルバム『わたしのかけらたち』に収録されていた楽曲
“トイレの神様”の大ヒットによって、植村花菜の名前は全国に拡がった。
そして、自身の中にあるパーソナルな部分を赤裸々に描いた、
この約10分の長編ドキュメンタリー・ソングは、今もなお多くの人たちに感動を
与え続けている。

 

 そんな中、彼女は新たなアルバムを9/15にリリースした。
今回は“トイレの神様”の別テイクや新曲も含んだセルフカヴァー・アルバム
『花菜 ~My Favorite Things~』だ。

 

 本作について彼女は、

「今回は、私が皆さんにお届けしたい過去のオリジナル曲を
厳選して出したいと思ったのがきっかけです。
今、“トイレの神様”しか知らない人がたくさんいると思うんです。
でも、デビューから5年間、音楽と真摯に向き合って一生懸命やってきて、
いい曲もたくさんあると自分では思ってますし。
だから<こんなタイプの曲もやってるんです>っていうことを
伝えたかったんです」
と語る。

 

05年のデビューから、彼女はシンガー・ソングライターとして常に切磋琢磨してきた。
その成果は今まで発売されてきた全ての楽曲のクオリティにも表われている。
今回のセルフカヴァー作では、当時の録音とは違った趣向として、
サザンオールスターズの作品も手がける斎藤誠をサウンド・プロデューサーに迎え、
<極上のアコースティック・サウンド>をテーマに制作された。
しかも、押尾コータロー、DEPAPEPE、大橋卓弥(スキマスイッチ)、山本潤子、小沼ようすけ、TOKU、
おおはた雄一、塩谷哲とゲストも豪華。

 

親交の深い実力派ミュージシャンたちとともに、“ミルクティー”、“紙ヒコーキ”、“キセキ”……といった
彼女の代表曲を一味違うアレンジでレコーディングしている点も大きなポイントだ。
彼女は、このアルバムで原点を見つめつつ、音楽に対する<現在の想い>を具現化した。
このアルバムをきっかけに彼女の魅力を追究すれば、植村花菜の音楽には “トイレの神様”とはまた違った、
数多の<感動の種>がちりばめられていることに気付くだろう。

 

 

 ■SONG LIST……『花菜 ~My Favorite Things~』

01. ミルクティー
02. 紙ヒコーキ with TOKU
03. 光と影 with DEPAPEPE
04. 伝えたいこと  
05. 恋の魔法 with 小沼ようすけ
06. すばらしい日々 with 山本潤子
07. あなたのその笑顔はいいヒントになる with 塩谷哲
08. Only You
09. キセキ with 大橋卓弥
10. 花 with おおはた雄一
11. トイレの神様 with 押尾コータロー

 

■ PROFILE…植村花菜(うえむら かな)

兵庫県川西市出身。
今年亡くなった祖母との思い出をつづった曲“トイレの神様”を発表するやいなや、
ラジオ局から火がつき、大ヒットを記録。
今後の活動が期待されるシンガー・ソングライター。

 
記事内容:TOWER 2010/9/20号より掲載

カテゴリ : HOT PICKS

掲載: 2010年09月17日 11:00

ソース: 2010/09/20

清水 隆 (CD Journal.com)