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インタビュー

Nothing's Carved In Stone 『echo』

  

 恐るべきスピードで進化を遂げてきたNCISの新作『echo』の内容とは──。


 


 <またやってくれたか>──それがNothing's Carved In Stoneの3枚目となる
アルバム『echo』を最初に聴いたときの私の感想だ。 

 

村松拓(Vo./Gt.)、生形真一(Gt.)、日向秀和(Ba.)、大喜多崇規(Dr.)という
最強の布陣で恐るべき早さをもって進化を遂げてきたNCISがまた変化を遂げた。 

 

何が変わったか。これまでの作品で育ててきた圧倒的な熱量を放射するサウンドと
ライヴで培ってきたフィジカルなエネルギーは残しつつ、少しだけ肩の力を抜きながら、
さらにポップに、もっと深く、より自分たちらしく──
「自分たちがやってはいけないことは何もない」という思いを込めたバンド名の由来のごとく、
今まで以上に自由に音を鳴らしている印象があるのだ。

また、特筆すべきは、日本語詞の楽曲が3曲("Chain reaction"、
"9 Beat"、"Goodnight & Goodluck" )もあること。

日本語詞で書くこと自体は自然な流れでたどり着いたのだろうが、ダイレクトに伝わってくる分、
歌が今まで以上に心に響いてくる。 中でも"Goodnight & Goodluck"の歌詞には心が震えた。
「溢れ出る思いを音に込め ありふれた嘘に縛られず かけがえの無い今を歌に変え 明日はきっと変われるように」。
明日へ向かうパワーすら感じさせる、この希望を込めた言葉こそが、今の彼らの原動力となっているのではないだろうか。
そしてその思いを胸に今作の制作に挑んだのではないだろうか──そんな風に私は感じた。

 

 これまで以上に伸び伸びとした印象と、さらに力強いエネルギーまでを感じさせるニュー・アルバム『echo』。
進化したNCISの現在の姿を垣間見れる作品となっているとともに、今を生きる私たちが待っていたのは
まさにこんなエネルギーのある音楽なんじゃないだろうか。そう思わせてくれる傑作の誕生だ。

 

 

 

■NEW ALBUM……『echo』 6/8 on sale!

SONG LIST

01.Material Echo
02.Truth
03.Falling Pieces
04.Spiralbreak
05.Chain reaction
06.False Alarm
07.Seasons of Me 
08.My Ground
09.9 Beat
10.Everlasting Youth
11.Goodnight & Goodluck
12.TRANS.A.M
13.To Where My Shoe Points

 

■ PROFILE… Nothing's Carved In Stone (ナッシングス カーブド イン ストーン)

村松拓、生形真一、日向秀和、大喜多崇規の4人で08年に活動スタート。
ライヴでもその圧倒的なパフォーマンスでオーディエンスを熱狂させている彼らが、待望の3rdアルバムをリリースする。
更に全国ワンマン・ツアーも決定!

 

 

   
記事内容:TOWER 2011/6/5号より掲載

カテゴリ : HOT PICKS

掲載: 2011年06月05日 12:00

ソース: 2011/6/5

逆井マリ