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インタビュー

INTERVIEW(4)――4人の役割分担

 

4人の役割分担

 

――じゃあ、ここからは4人の役割やキャラについて、それぞれ、自分以外のメンバー3人について語ってもらおうと思うんですが、どうでしょう? まずは幸子さんから。

幸子「えーと、まず小夜子はねごとのなかで変態キャラなんですけど(笑)、お母さん的なところも持っていて、さり気ない気遣いができる人。なんとなく支えてくれてる感じはあると思います。佑は静かだけれど努力家で負けず嫌いなので、ベースらしいというか、格好いいなと思います。瑞紀はいろんな発想ができるというか、自由奔放で型に囚われない新しいものを持ってこれるところがありますね。おもしろいと思ったことをやろうとする行動力があると思います」

――では、瑞紀さんから見た他の3人は?

瑞紀「幸子はしっかりしてるし、誰に対しても同じような接し方ができるし、バンドのフロントマンとしての責任感をちゃんと感じられるし、柱を1本ちゃんと立ててくれてる感じがしますね。佑は幼馴染みなんですけど、バンドをやってる時は譲らない部分があって。4人のなかでいちばん根性がある感じ(笑)。ベーシストらしい、太いものをもってるなって気がします。小夜子は、お空みたいな、みんなを包んでくれてる神様みたいな感じ(笑)。頼りがいがあるっていうより、ねごとをヴェールで包んでいる感じがあって。でも、すごくファニーです(笑)」

――わかりました。じゃあ、佑さんから見た3人は?

「小夜子は、いろんな面があるなと思います。おかしくて変態な面もあれば、真面目な面もあるし、親身になってくれるところもあるし。瑞紀は、いろいろ音楽を知ってるし、最初にギターを弾いてる姿を見た時には格好いいなって思いました。ステージに立ってる時と、普段のちょっとドジなところとか、差があって素敵な方(笑)。幸子は対バンの人に積極的にコミュニケーションを取ってくれたり、私と瑞紀がどちらかというとおしゃべりが苦手なんですけど、そういうところでも助けてくれるんです」

――では、最後、小夜子さんからみた3人は?

小夜子「佑は、私が男の子だとしたら、小学校の低学年の女の子の友達って感じですね。自分を内に秘めていて、我慢強くて、がんばり屋さんだし、本当は違う面があるんだろうなっていう予感をさせる顔をするんですよ。そういう顔を見るといじめたくなっちゃう(笑)。最近は佑も返してくれるようになって、エスカレートしてちゃって。楽しいです(笑)。瑞紀は自由でおっちょこちょいで、でも船長のような感じもします。ねごとを引っ張ってくれて、自分の考えをちゃんと持ってるという。私との関係は、恋人みたいなじゃれ方をしますね(笑)。幸子は、すごく責任感が強くて、自分が苦しい時も人にはあんまり話さない、強い子です。私と似てるところもあって、兄弟みたいな感じですね」

――じゃあもう一つ、皆さんプレイヤーとして、アルバムのなかで自分の演奏の〈ここがヤバい〉と思うポイントがあったら教えてもらえます?

幸子「キーボードで弾いてて楽しいのは“七夕”のオルガンのところですね。あとコンプをかけたピアノの音。ギター・ソロのところで弾いてる音がおどろおどろしくて楽しいです」

瑞紀「私は、全部好きなんですけど……いかにもっていうのは“七夕”のギター・ソロですね。いかにもなことをやろうって決めてたんで、〈いかにも!〉ていうフレーズを弾きました(笑)」

「私は“week…end”が自分のなかで大きいですね。いつも歌いながらラインを作るんですけど、いろんなパターンを思い付いて。いちばんしっくりくるのがこれだなってわかったり。成長がありました」

小夜子「自分が高校生だったら、“カロン”がいちばんコピーしたくなる気がするな。でも、私も“week…end”のようなゆっくりな曲ですね。どこにスネアを入れるのかという間も大事にしているので」

――わかりました。これ、聴いたらコピー・バンドを組みたくなるアルバムだと思います。音楽が楽しいってことを、思いっきり伝えてくれる作品だと思いますね。

幸子「そうなってくれたら、ホントに嬉しいですね」

 

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掲載: 2011年07月13日 18:01

インタヴュー・文/柴 那典