インタビュー

CNBLUE 『In My Head』

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韓国で10万枚セールスを記録する一方、ここ日本でも09年から音楽武者修行的インディーズ活動を重ね、
その最後を横浜アリーナ・ワンマン公演で見事に飾った<若き精鋭=CNBLUE>がついに日本メジャー進出。
デビュー・シングル「In My Head」に結晶したUS王道ロック&ポップ直系の4人の音楽性に、
そして彼らが見据えるこれからに迫る!

「僕たちの音楽は、みんなと一緒に作るものです」(ヨンファ)

―インディーズ時代最後を飾る横浜アリーナ公演、大成功でしたね。

  
ジョンヒョン(Gt.&Vo.)「そうですね。インディーズで2年間経験を積み重ねて
学んでこれたことを、まずファンの方々に感謝したいと思います」


ジョンシン(Ba.)「今回も、本当に大きな会場だったんですけど、
お客さんと僕たちがすごく一体感を感じることができて、嬉しかったです」


ヨンファ(Gt.&Vo.)「今回アリーナをやって……僕たちの音楽とか、
アリーナの舞台は、みんなと一緒に作るものだとはっきり思いました。
韓国でもメジャー・デビューしてるので、本当のインディーズとは
言い切れないんですけど……日本で初めてやった時は、
お客さん4人でした(笑)。
でも、それから半年後のライヴには、2000人が来てくれました。
僕は今でもその時のことが忘れられないですね。
もっといろんな場所で、みなさんと素敵な公演を作りたいです」


ミンヒョク(Dr.)「僕たちが楽しんで演奏することも重要ですけど、
お客さんも僕たちを観て楽しんでもらえることが重要なので。
この間のアリーナ公演ではそれができて、すごく楽しいライヴでした」


―もともとCNBLUEというバンドがスタートした時に「こういう音楽をやりたい」、
「こういう存在になりたい」っていうヴィジョンはあったんですか?


ミンヒョク「最初から言ってたのは「ジャンルを言うんじゃなくて、長い間、年取っても
一緒にやっていこう」っていう。ライヴをたくさんやって、アルバムをいっぱい出したいね、って」


ジョンヒョン「方向性を自分たちで決めるのではなくて、逆にいろんなことができる
多様性を持っていたい、って思うし、それもファンのみなさんと一緒に作っていきたいと思ってます」


ヨンファ「作曲する時も、「自分がこれを作りたい」っていうよりは、聴いて<いい曲>みたいなところを
大事に考えてます。気持ちいい曲、聴いて喜んでもらえる曲を、っていう」


―憧れのバンドとかミュージシャンは?


ジョンシン「僕はMR.BIGですね」


ヨンファ「ボン・ジョヴィとかは今も大好きですけど、
最近はMGMTとかSOULWAXとか、エレクトロニックな要素が好きで。
バンドでもそういう要素を出したいと思って研究しています」


ジョンヒョン「僕もバンドだとボン・ジョヴィとかが好きですけど、
ソロ・アーティストだとエリック・クラプトンとかジョン・メイヤーとか。
でも、僕らが追求する音楽は、日本で言うとflumpoolとかBUMP OF CHICKENとか
Mr.ChildrenとかB'zとか。たくさんの人に愛してもらえる音楽ですね」


ミンヒョク「僕はマルーン5とかリンキン・パークが好きです。
バンドの中にシンセとかの音の入った、洗練された音楽が好きなので。
クイーンのロジャー・テイラーみたいに、ドラム・ヴォーカルもできるようにもなりたいし」


―今の話を聞いてても、4人の音楽性はすごく多彩だし、「パンクをやりたい」とか
「ハード・ロックをやりたい」とかいうことではなくて、「たくさんの人に届くロックをやりたい」、
「それによって大きなエネルギーを生み出したい」っていうのが原動力になってるのがよくわかりますよね。


ヨンファ「そうですね。音楽でたくさんの人に勇気を与えること―それが音楽の力だし
音楽をやる意味だと思います」

 



CNBLUE





―今回のシングル「In My Head」もまさにそういう意欲の結晶のような作品ですしね。
3曲とも音の方向性は違うけど、目指してるのは「音楽を通しての一体感」そのものだし。


ヨンファ「はい。それも大事ですけど、今回は「僕たちはこんなバンドです」っていう
自己紹介みたいな意味合いが強いと思います。
もっと自分たちならではのカラーを入れようと努力しました。
前に「自分たちのカラーは何だろう?」って話したことがあるんですけど……
たくさんのジャンルの音があるから(笑)。で、最終的に「いろんなジャンルがあるのが僕たちの色だ」と。
これからもいっぱいやりたい音楽のジャンルはあるから、それを今決めてしまうのは悲しいので」


―皆さんまだ若いですけど、韓国と日本での公演を通して、
自分たちの進む道をきっちり見極めてるし、今回のメジャー・デビューも「大きな通過点」にして
さらに進んでいこうとしてるのが、この「In My Head」からも伝わってきます。


ヨンファ「そうですね。この間のリンキン・パーク(CNBLUEがオープニング・アクトを務めた
9/10・幕張メッセのリンキン・パーク公演)を観て、「ああ、すごくカッコいいなあ」と思って。
「僕たちはいつそういうバンドになれるかなあ」って。僕たちも、みんなが目指すようなバンドになりたいと思って。
自分たちがまだまだだと知ってますから。ライヴも完璧にやって、その中でどんどんカッコいいバンドになっていきたいですね」


ジョンヒョン「ロック・フェスもたくさん出ていきたいし。ロック・ファンの人にもっと知ってもらいたいです。
B'zの前とかに出られたらいいですね」


ヨンファ「おお、すげえな!(笑)」


ジョンヒョン「「次はB'zの皆さんです!」って言いたい(笑)」




■New Single……『In My Head』Now on sale!

■ SONG LIST…
01.In My Head  ※日本テレビ MIDNITE テレビシリーズ「SUPERNATURAL:THE ANIMATION」エンディング・テーマ
02.Mr.KIA(Know It All) / 03.Rain of Blessing
04.In My Head(Instrumental)

■ LIVE…

12/14(水) 大阪:Zepp Osaka
12/16(金) 東京:代々木第一体育館
12/04(日) 宮城:Zepp Sendai
12/06(火) 愛知:Zepp Nagoya


■ PROFILE…CNBLUE(シーエヌブルー)

メンバーはジョン・ヨンファ(Gt.&Vo.)、イ・ジョンヒョン(Gt.&Vo.)、カン・ミンヒョク(Dr.)、イ・ジョンシン(Ba.)の4人組。
今年3月の1stアルバム『FIRST STEP』が本国で10万枚ヒット、2ndアルバム『392』は日本でも
インディーズ週間チャート1位を記録。アジア各国で人気拡大中!

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記事内容:TOWER 2011/10/20号より掲載

カテゴリ : COVER ARTIST

掲載: 2011年10月20日 12:00

ソース: 2011/10/20

TEXT:高橋智樹