Negicco 2003〜2012（第5回）

[ interview ]

新潟で育まれた圧倒的なスタイルとクォリティー!　2003年の結成以来、度重なる危機に瀕しながらも、楽曲そのものやパフォーマンス、三者三様なキャラクターの魅力によってジワジワと支持を広げ、タワレコのアイドル・レーベル＝T-Palette入りしていよいよ波に乗るNegicco。人気TV番組「めちゃ×2イケてるッ!」のエンディング・テーマ“圧倒的なスタイル”も収録したベスト・アルバム『Negicco 2003～2012 -BEST-』のリリースまであと2週間!　3月には待望のワンマンライヴを東京・渋谷のSOUND MUSEUM VISIONにて敢行!　ということで、彼女たちの活動を長年見守ってきたプロインタビュアー・吉田豪のドープな7週連続インタヴュー企画もいよいよ第5回目、Nao☆ちゃん編に突入です!　過去4回のMegu／Kaede編はもちろん、ライヴ情報もチェックしてね!

・〈TOWER RECORDS Presents Negicco ワンマンライブ-BEST of Negicco-〉の詳細はこちらから!

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深く悩んじゃうんですよ

――Negiccoメンバー3連続インタビュー、最後はNao☆さんです!

Nao☆「どっこいしょ。よろしくお願いします」

――リーダー、最年長ならではの加齢した感じになってますよ!　いきなりですけど、自分の性格を自分で判断するとどんな感じですか?

Nao☆「100パーセントじゃないと嫌で、頑固で、自分の言い分を通したい派です」

――そんなに気が強いんですか?

Nao☆「けっこう気が強いですね。O型だし、見た目がポワッとしてるねって言われるんですけど。手相占いの島田秀平さんに見てもらったら、なんて言われたんだっけ?」

Kaede「ライター力があるって」

――は?　ライター力ですか?

Megu「構成力?」

Kaede「あ、そうだそうだ。企画力です」

Megu「セットリストとか演出とかそういうの考えるの得意なんで」

Nao☆「企画するのが好きなんです。だから、自分で企画したのをちょっと変えられたりすると〈えっ?〉てなったり（笑）」

――〈せっかく私が100パーセントで考えたのに崩された!〉みたいな。

Nao☆「でも、すごくマイペースで」

――気は強いけど打たれ弱いんですか?

Nao☆「そうです。いちばん打たれ弱いかもしれないですね」

――Negiccoは3人揃ってネガティヴな感じですけど、皆さん〈リーダーがいちばん打たれ弱い〉と言ってますからね。

Nao☆「いちばん弱いです。ちょっとなんか言われるとすぐ挫けたり、落ち込んだり」

――弱いからこそ、Twitterもつい最近までやらず。

Nao☆「ヘヘヘ（笑）」

――ブログも一時期迷いがあったりで。

Nao☆「そんな感じで逃げるっていう（笑）」

――それはなんなんですか?　自分に自信がないから?

Nao☆「自分に自信がないっていうのもありますし。でもなんていうんだろ……さっきまで寝てたからあんまり頭が回らない!」

――大丈夫ですよ、ゆっくり話しましょう。

Nao☆「……なんの話してましたっけ?」

――自分に自信がないんですか?

Nao☆「ああ、自信がないのとヘコみやすい。見てる方とか意見を言う方の気持ちもわかるんですけど、こっちにはこういう気持ちがあってこうしてたのに、こう言われちゃったとか。それですっごい深く悩んじゃうんですよ。言いたいけど言えない、みたいな感じで」

――で、自分ひとりで抱え込んで。

Nao☆「抱え込んで、落ちて何もしなくなる（笑）。逃げる」

――昔からそういう感じの子だったんですか?

Nao☆「前からけっこうそうですね」

――子供の頃は?　今回はかなり掘り下げて訊く企画なので、もし大丈夫なのであれば家庭環境から訊きたいところなんですけど……。

Nao☆「ああ……」

――アウトですかね。

Nao☆「家庭環境は、父ひとり母ひとり兄ひとりです。いままで公表してなかったんですけど、兄が障がいを持ってて」

――どんな障がいなんですか?

Nao☆「知的と身体で。（突然、涙が溢れ出して）兄の話は涙が……ごめんなさい……。最近すごく思うのは、兄がそうだから自分がちゃんと……。母は、〈もし無理だったら施設に入れていいよ〉って言ってるんですけど、私はそうはしたくなくて……」