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インタビュー

Re-Trick

新生Re-Trickの化学反応 ~伝説第二章開幕~

ストリート・ライヴで驚異のパフォーマンスが話題となり、リリースした4枚のCDが若いリスナーを中心に圧倒的に支持されてきたRe-Trick。2年間で4枚と驚異的な制作ペースで作品をリリースしてきたが、2011年7月のライヴを最後に充電期間に入った。今回3年ぶりにオリジナルメンバーのベーシスト井上亮が参加し5枚目のCDを完成させた。充電期間中はピアノの菅原敏は日本の童謡などをアレンジし、ボーカリストの青山佳代とのYaya's Song Projectなどヴォーカリストとの活動をメインとし、ドラムの渡辺雅之は原点に戻り多くのジャズのセッションに参加、ベースの井上亮はロック寄りのサウンドをより追求する活動を行っていた。個々でまったく違う方向で活動をし、今回久々にオリジナルメンバーが揃った感覚をRe-Trickは次のように語っている。

「久々に3人が揃って音を出したとき、気持ちいい緊張感があり一瞬にしてRe-Trickモードに入りました。3人で綿密に作りこんでいく作業はやはり特別なものがあり、音を合わせていくうちに以前とは全く違う新しい感覚も生まれてきました。以前は型にハメようという意識が強かったのですが、今は3人に柔軟な感覚があり、結果として今回のCDでは奥の深い新生Re-Trickのサウンドを表現することができました。また青山佳代をゲストに迎え、初めてヴォーカル入りの曲も収録しました。Re-Trickのサウンドはメロディも大切にしています。疾走感のあるサウンドの中にも、印象的なメロディを感じていただきたいと思います。そういう意味でも将来的には弦楽四重奏との共演なども実現していきたいと思っています。11月12日に横浜のモーションブルーでレコ発のライヴを行います。ずっと応援してくれているファン、今回初めてRe-Trickを知ったファンに新生Re-Trickのサウンドを生で体感いただきたいと思っています」

ジャズ、ロック、ラテン、ファンク、ソウルなど様々な要素が盛り込まれたRe-Trickサウンドは今回新しい化学反応をおこし、よりスケールアップした感がある。このCDをキッカケにさらにジャズやクラブ・ミュージック・ファン以外の幅広いミュージックラバー達に支持されていくことを期待する。またライヴを信条とするRe-Trickがいったいどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみでならない。

カテゴリ : インタヴュー

掲載: 2012年10月05日 13:40

ソース: intoxicate vol.99(2012年8月20日発行号)

取材・文 大河内善宏