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インタビュー

ONE-LAW 『MISTY』

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年04月18日 18:30

更新: 2013年04月18日 18:30

ソース: bounce 353号(2013年3月25日発行)

インタヴュー・文/一ノ木裕之



RGFやSWANKY SWIPEなどで活躍するアンダーグラウンドの要人が、東京の仲間たちといよいよ世に問うファースト・アルバム!!



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DJとして昨年リリースしたBESのミックスCD『BES ILL LOUNGE: THE MIX』でも知られるONE-LAW。池袋bedを中心に不定期ながらも15年以上に渡ってイヴェントを主催し続ける彼のヒップホップとの出会いは、中学時代に帰国子女の友人から借りたブラック・ムーンのCDだったという。以来、90年代黄金期のヒップホップにエリア関係なく触れていくなかでKING104と出会い、RGF(ROYAL GHETTO FAMILY)の活動が始まる。

「ターンテーブルを買ってDJ始めたのが17ぐらい。イヴェントも同時に始める感じで、KING 104とも10代の頃に知り合った。相方がラップやって俺はクラブ・プレイとかライヴDJをやって、その流れで進化していきました」。

その後、ラッパーとしての初レコーディングとなったBESのアルバム『Rebuild』への客演によってもその名を広く知らしめた彼だが、制作の中心はあくまでもトラックメイク。近年はB.D.や漢、HIDADDY、MaryJane(LUNA & TSUGUMI)らへのトラック提供で活動を広げている。

「聴きやすいトラックって、何かあたりまえじゃないですか。俺は、気持ち悪いけど聴ける音楽、何か一つクセがあるものを作りたいっていう考えですね。サンプルネタになるようなレコードを聴いて機材いじくったり、やめたり、タバコ吸ったりいろんなことして、出来る時は30分くらいで出来たり。ホント気まぐれもあるんで、何が出来るかわかんないし、作ろうと思って出来る音はない」。

今回リリースされた自身初のアルバム『MISTY』もまた、そうした制作を経て完成したもの。長いキャリアながら、アルバムの構想はここ半年ほどで生まれたものだという。彼自身やGRADIS NICEとの共作、後輩にあたるDOPEYやDA2G、SAI BEATZなどプロデューサーは変われど、シンプルなループを黙々と鳴らし続けるサンプリング・ベースの作法は、アルバム全体で貫かれている。

「トラック聴いて〈これは誰っぽくない?〉っていう会話のなかで(フィーチャリングを)ハメてったパズルみたいなものがこのアルバム。カッコいいと思ったトラックしか選んでないんで、カッコよくなるのはあたりまえ。内容に不安はなかったっすけど期待はあって、出来上がってみると何も言いようがないですね、良すぎて」。

もはや盟友とも言うべきBESをはじめ、MONJUやアルバム発表で注目高まるニューカマーのFla$hBackS、NORIKIYOとBRON-Kの共演に、K-BOMB〜漢〜NIPPSのリレー、さらにはB.D.、RGF……自身のラップ参加を1曲含む客演の布陣は、イヴェントを通じた彼の人脈の賜物だ。同時にアルバムは、彼が思う〈東京のヒップホップ〉を提示するものに他ならない。

「知らない人は知らなくていい人で、カッコいいと思う人とは必然的に知り合う。〈東京のヒップホップ〉っていう形がいまはっきりとないんで、それがあったらいいなと思ってたし、それをやりたかった。アーティストの側にネガティヴな空気や雰囲気を感じて、それがつまんないと思うこともよくあるから、そのためにどうすればいいかってことを考えて作ったアルバムでもあります」。

くゆらす煙の先に立ち昇るONE-LAWの『MISTY』が、蠢く東京のワンシーンを切り取る。



▼『MISTY』に参加したアーティストの作品を一部紹介。

左から、KING104の2012年作『PIMP DREAM』(WD SOUNDS)、NORIKIYOの編集盤『断片集』、BRON-Kの2012年作『松風』(共に諭吉)、メシアTHEフライの2010年作『MESS -KING OF DOPE-』(Libra)、Fla$hBackSの2013年作『FL$8KS』(FL$Nation)、KILLahBEENの2013年作『公開』(APOLLO)、ISSUGI from MONJUの2013年作『EARR』(DOGEAR/Pヴァイン)

 

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