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インタビュー

怒髪天 『ドリーム・バイキングス』

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絶好調、怒髪天! 魂と涙と笑いで夢を追う者たちを勇気づける新作『ドリーム・バイキングス』リリース!!

 なんて熱いエネルギー! 聴いていると魂がどんどん鼓舞され、心が高ぶってくる。で、思わず拳を握ったかと思えば、間には笑ったり、グッと来たりもあって……まるで感情のジェットコースターだ。そんなエモーショナルな歌こそが今の怒髪天の最大の魅力なのだと思う。待望のニューアルバム『ドリーム・バイキングス』、ついに登場である。
ド頭からもう全開。ほとんどの曲はメジャーコードでグイグイ進み、その音もパンク、スカ、ロカビリーといった彼らオハコのロックンロールがズラリで、もちろん歌謡曲や演歌の匂いもあり! アルバムを代表する1曲“ドリーム・バイキング・ロック”には、やんちゃさとともに夢を追う4人の横顔が見えるし。ホーンもにぎやかな“あたし、SUPERツラい…”は、怒髪天ではおなじみのドリンキング・ソング(酔っぱらいの歌)だ。軽妙さやペーソスが漂うこの歌からはクレイジーキャッツやドリフターズ、はたまた一部に「ド根性ガエル」からの影響(?)も感じられて……音楽性はもはや縦横無尽である。そんなところからも、彼らがいかに快調かがうかがえるというものだ。

そして4人がこんなにもパワフルな音楽を奏でているのには、楽しそうな中に、どこか使命感のようなものも感じる。たとえば自分自身を国家にたとえながら聴く者を勇気づける“独立!俺キングダム”などには、問題だらけのこの世の中で生きづらさを抱える人の心を少しでも上向きにしていこうとする意志を感じるわけで……こうしたポジティヴィティは先行シングルでもある“男、走る!”にも、そしてラストをソウルフルかつグルーヴィーに飾る“愛の出番だ!”にも言えること。そこは、バカやってるようで、実は強く優しく熱い志を持つ怒髪天だからこそだと、痛切に感じる。

ともかく、結成30周年を来年に控えた中、最高のアルバムが仕上がった。そしてここから突っ走っていくであろう彼らをまたしっかり見届けたいと思う。今までも道なき道をかき分けてやってきたこのバンドの歌は、ここからもいっそう多くの人の心をわしづかみにして、パワーを与えていくだろうから!

■ALBUM……『ドリーム・バイキングス』 4/24on sale!

SONG LIST

01.威風怒道~愛と栄光のテーマ~
02.独立!俺キングダム
03.神様は小学生
04.ドリーム・バイキング・ロック
05.濁声交響曲
06.あたし.SUPERツラい…
07.砂上の楼閣 part.2
08.WAZAN
09.ロックバンド・ア・ゴーゴー
10.男、走る!
11.愛の出番だ!

■PROFILE…怒髪天(どはつてん)

1984年に札幌にて結成。JAPANESE R&E(リズム&演歌)と称し、独自のロックンロール道を確立。今年1月9日に“日本列島ワッショイ計画”を発売。「怒髪天結成30周年記念日本武道館公演“ほんと、どうもね”」、2013年のライブスケジュールを一挙に発表。



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記事内容:TOWER+ 2013/4/10号より掲載

カテゴリ : brand new!!!

掲載: 2013年04月10日 00:00

ソース: 2013/4/10

TEXT:青木優