インタビュー

いまからでも網羅したい、Day Tripperの脳内旅行ギャラリー



Seiho 『MERCURY』 (2012)

本稿の主役たるSeihoの初作。デイム・ファンクとスクエアプッシャーがセッションしたような、スムース&クルーエルな楽曲群のクォリティーの高さたるや……ボーナストラックを追加してめでたくリイシューされたばかりなので、未聴の方はこの機会にぜひ。*藤本

 

mfp 『Mindful Beats Vol.2』 (2012)

ブラウンズウッドのコンピ参加が話題となった大阪のDJ/クリエイター。この初フル・アルバムはOil Worksで出したIchiro_とのスプリットEPの続編となり、Cosmopolyphonicを通じてLAシーンとの共振してきた男ならではの揺らめくビートが美しい。*出嶌

 

And Vice Versa 『E.Tender』 (2012)

RefRainからの初作『Still Beautiful』で見せたプレフューズ73マナーの個性を拡張し、テッキーなメランコリック・ビーツを野太く響かせた2作目。イヴェント〈INNIT〉の主催メンバーとして、SeihoやDay Tripperの動きにも密接に関わる大阪のキーマンだ。*出嶌

 

Leggysalad Verda 『Planedeto』 (2012)

fhanaでも活動するkevin mitsunagaのソロ・プロジェクト。本作はピアノをメインにしたオーガニックな電子音と生ドラムがたおやかに踊るニューエイジ・ダンス・ミュージック集で、DE DE MOUSEを追随するポテンシャルが満載の注目皿。*藤本

 

MAGICAL MISTAKES 『Everything Uncertain』 (2012)

宮崎県在住のエリック・レーブスによるソロ・ユニットは、さまざまなビート・マナーでサイケ、ヒップホップ、ポスト・ロックといった微細なノイズの粒子を錬金。シカゴ音響派とスコット・ヘレンの蜜月物語の続きがここで聴ける。*藤本

 

Ogiyy 『Duality』 (2012)

術ノ穴に残したVALとの共演盤が名高い、京都出身ビートメイカーの初ソロ作。骨太なヒップホップ感に〈Beat Dimensions〉以降の流麗なドープネスが融和し、心地良さにSOS状態な“Tell Me”などの味わいは絶品だ。ハドソン・モホーク曲で知られるナズロイクも参加! *出嶌

 

DEATH FLAMINGO into the Memai 『fictional pop』 (2013)

ryo takadaとyuta inoueによる電子音楽ユニット。Day Tripperらしい膨大なエレクトロニカ・アーカイヴからの参照とアーバンな色気の調合具合に加え、硬めのドラムがお好みの方はこちらをどうぞ。*藤本

 

doopiio 『syrup gang』 (2013)

大阪と京都在住のクリエイター・デュオによる初作。UKやLAのいまと共振する多彩なビートを絶妙に咀嚼し、涼味なエレクトロニクスでコーティング。特にアーバンなジューク・サウンドを展開した“Phara”が絶品で、何度も耳を傾けてしまう。*藤本

 

Madegg 『Kiko』 (2013)

Bunkai-Keiでの『PLAYERS』にて18歳の新星と賞賛され、flauでの活動やESMEのリミックスなども知られた京都のトラックメイカー。『7 By 7』参加に続く本レーベルでの初作も、無垢な涼トロニカから暴音サイケまで、90s的な意味でのベッドルーム感覚に溢れている。*出嶌

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年06月27日 20:40

更新: 2013年06月27日 20:40

ソース: bounce 356号(2013年6月25日発行)

ディスクガイド/藤本もこ、出嶌孝次

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