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インタビュー



2003年作『釘』以降コンスタントなリリースが続くあら恋こと池永正二だが、並行して別プロジェクト/外仕事でも良作を送り出している。ここでは、その近作の一部を紹介しよう。まず記憶に新しいのは、ゆーきゃんとのユニット=シグナレスの初作『NO SIGNAL』。80sシンセ・ポップやマッドチェスターなどを下敷きにしたエレクトロニックなダンス・ミュージックは、当時隆盛だったチルウェイヴともリンクした同時代性の強いものだった。

また、編曲/プロデュース作品としては、ワッツーシゾンビの2009年作『WE ARE THE WORLD!!!』や、おおたえみりの最新作『ルネッサンス』が。前者では爆裂ガレージ・サウンドに持ち前のダブ・エフェクトを重ねることで楽曲に奥行きを与え、後者はドラマティックなピアノとストリングスで主役の自由な歌声を引き立てている。ほか、映像と縁の深い彼らしく映画やTVドラマ関連の音楽も幅広く担当。豊田道倫が手掛けた映画「あんにょん由美香」のスコアにはピアニカで参加し、石井モタコ主演の映画「堀川中立売」へは楽曲提供を、また、山田将司(THE BACK HORN)主演のドラマ「東京タクシー」でも音楽に携わっている。



▼文中に登場した作品を紹介。
左から、シグナレスの2011年作『NO SIGNAL』(felicity)、ワッツーシゾンビの2009年作『WE ARE THE WORLD!!!』(ROSE)、おおたえみりの2013年のミニ・アルバム『ルネッサンス』(avex trax)、2010年の劇中音楽のミックスCD『SOUND OF 堀川中立売』(シマフィルム音楽)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年10月24日 17:50

更新: 2013年10月24日 17:50

ソース: bounce 359号(2013年9月25日発行)

文/土田真弓

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